「中国爆撃機離着陸はウッディー島」米専門誌断定、拠点は西安か

緊迫・南シナ海
中国空軍のH6K戦略爆撃機(防衛省統合幕僚監部提供)

 【ワシントン=黒瀬悦成】中国国防省が18日、「南部海域の島嶼(とうしょ)」で空軍のH6K戦略爆撃機などが離着陸訓練を行ったと発表したことに関し、米軍事情報誌「ディフェンス・ニュース」は、訓練が行われたのは南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島のウッディー(永興)島であると断定した。中国が同海域で爆撃機を離着陸させたのは初めてとみられる。

 米国防総省報道官は産経新聞に対し、一連の報道を「承知している」とした上で、「中国が南シナ海の係争地域で軍事拠点化を進めることは、緊張を高め地域を不安定化させるだけだ」と非難した。

 中国国防省は発表で、訓練が行われた具体的な場所を明らかにしなかったが、同誌は中国が発表した訓練のビデオに写っていた滑走路の方向や施設の形状などを分析し、ウッディー島であると割り出した。

 また、訓練を行ったのはH6Kの作戦行動半径(約3500キロ)から判断して陝西省の省都・西安を拠点とする第36爆撃機師団の所属機とみられるとしている。中国国防省は、爆撃機は「中国南部にある飛行場から出撃した」と主張していた。

 H6Kは、旧ソ連製のTU16「バジャー」爆撃機を国産化したH6の改良型で、主翼の下に対艦ミサイルや巡航ミサイルを搭載可能。米国防総省はH6Kによって中国の長距離攻撃能力が格段に向上しているとして警戒を強めている。