トランプ大統領強制聴取も モラー特別検察官

ロシアゲート疑惑
モラー米特別検察官(AP)

 【ワシントン=加納宏幸】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は1日、ロシアの米大統領選干渉疑惑を捜査するモラー特別検察官がトランプ大統領に召喚状を出し、連邦大陪審での聴取を強制することを検討していたと報じた。3月のトランプ氏の弁護団との協議の中で、任意の聴取に応じない場合の措置として伝えていたという。

 4月に弁護団に加わったジュリアーニ元ニューヨーク市長は同紙に対し、聴取に応じるかは未定で数週間以内に戦略を練るとした。

 一方、米紙ニューヨーク・タイムズは1日付で、聴取に備えた質問リストを入手したと報じた。モラー氏のチームから聞き取った質問を弁護団が40以上のリストにまとめた。多くはトランプ氏に「司法妨害」の意図があったかを問うもので、モラー氏の関心の強さをうかがわせていた。

 ロシア疑惑を捜査していた連邦捜査局(FBI)のコミー前長官を昨年5月に解任した経緯を問うものが半数近くを占めた。コミー氏は、FBIに虚偽の供述をした罪を認めたフリン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)への捜査打ち切りをトランプ氏から求められたと主張している。

 同紙によると、ジュリアーニ氏は先週、モラー氏と接触した。弁護団には、失言への恐れから聴取を回避すべきだとする意見もある。トランプ氏は1日、ツイッターで「起きなかった犯罪に対して司法妨害などできるわけがない! 魔女狩りだ!」と批判した。