モラー氏、「司法妨害」に強い関心か 米大統領のロシア疑惑捜査で

 
 モラー米特別検察官(AP)

 【ワシントン=加納宏幸】米紙ニューヨーク・タイムズは1日付で、ロシアの米大統領干渉疑惑を捜査するモラー特別検察官がトランプ大統領に対する聴取のため作成した質問リストを入手したと報じた。40以上にわたる質問の多くが、トランプ氏が捜査を中止させようとする「司法妨害」の意図があったかを問うもので、モラー氏の関心の強さをうかがわせていた。

 質問のうち、ロシア疑惑を捜査していた連邦捜査局(FBI)のコミー前長官を昨年5月に解任した経緯を問うものが18項目を占めた。コミー氏は、FBIに対して虚偽の供述をした罪を認めたフリン元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に対する捜査を打ち切るようトランプ氏から求められたと主張している。

 他にも「セッションズ司法長官に自らを守るよう求めたか」「モラー氏の解任についてどのような議論をしたか」など、捜査への介入があったかを尋ねる質問があった。その一方で、フリン氏による駐米ロシア大使との接触など、トランプ氏が陣営幹部とロシア側の接触を把握していたかを問うものもある。

 同紙によると、ロシア疑惑の弁護を担当するジュリアーニ元ニューヨーク市長が先週、モラー氏と接触した。弁護団としては、トランプ氏がモラー氏に事実と異なることを話したり、失言をしたりする恐れがあるため対面での事情聴取を回避したい意向だという。トランプ氏は1日、ツイッターで「起きなかった犯罪に対して司法妨害などできるわけがない! 魔女狩りだ!」と批判した。