【歴史戦】比慰安婦像撤去 ドゥテルテ大統領が関係団体説得 事前に日本に約束 - 産経ニュース

【歴史戦】比慰安婦像撤去 ドゥテルテ大統領が関係団体説得 事前に日本に約束

4月28日、マニラの遊歩道に建てられていた「慰安婦像」は撤去され、周囲はビニルシートで覆われていた(フロイラン・ガルシア撮影)
マニラに設置されていた慰安婦像=4月5日(吉村 英輝撮影)
フィリピンのドゥテルテ大統領(ロイター)
 フィリピンの華人団体などがマニラに設置した日本軍占領下の慰安婦を象徴する女性像をめぐり、ドゥテルテ大統領が1月に「像を撤去するように関係団体を説得することを約束する」と日本側に伝えていたことが1日、分かった。像は4月27日に撤去された。安倍晋三首相と親しく、日本との関係を重視するドゥテルテ氏の判断が影響したとみられる。
 ドゥテルテ氏は1月17日にマニラで自民党の河井克行総裁外交特別補佐と会談した。外交筋によると、河井氏は昨年12月に像がマニラ湾に面した遊歩道に設置されたことについて「日本側は激怒している」と批判した。
 その上で、河井氏は安倍首相のメッセージとして「日本はアジア女性基金を設立し、歴代首相も謝罪の手紙を出した」などと伝えた。メッセージには「私とあなたが築いてきた過去最高水準の日比関係が悪化することがないようにご理解とご支持を賜りたい」との内容もあった。
 これに対しドゥテルテ氏は、フィリピン憲法の表現の自由との関係にも触れつつ、日本側の懸念と要請に理解を示し、関係団体の説得を約束した。
 フィリピンのメディアによると、ドゥテルテ氏は4月29日の記者会見で、像の建立や撤去は関知しないとした上で「日本の償いは何年も前に始まった。侮辱するのはもうやめよう」などと述べ、公共の場への設置に反対する考えを示した。