【南北首脳会談】韓国紙、大々的に自賛 非核化問題で成果疑問視も - 産経ニュース

【南北首脳会談】韓国紙、大々的に自賛 非核化問題で成果疑問視も

28日、南北首脳会談を報じる韓国紙。板門店宣言の「非核化」の内容をめぐり賛否が分かれた(共同)
 【ソウル=時吉達也】南北首脳会談から一夜明けた28日、韓国各紙は「完全な非核化に一歩踏み出す」(中央日報)などの見出しで大々的に報じ、緊張緩和の進展に期待を示した。一方、最も注目された非核化問題については会談の成果を疑問視する声も上がった。
 左派のハンギョレ紙は1面と最終面をまたぐ形で、文(ムン)在(ジェ)寅(イン)大統領と金(キム)正(ジョン)恩(ウン)朝鮮労働党委員長の大型写真を掲載。金委員長の一面特集も掲載し、「『暴悪の金正恩』に再評価の動き」などと持ち上げた。
 社説では「非核化が(共同宣言に)明示されたという点で、期待を満たした」と称賛。米朝首脳会談に向け「ビッグディールを成し遂げるのに大きく寄与する」と期待を寄せた。
 通常は文政権に批判的な保守系紙も、「非核化の大長征の扉を開く」(中央日報)などと会談に一定の評価を与えた。
 ただ、非核化問題に関しては評価が交錯。東亜日報は「原則的な文言にとどまり残念だ」とした上で「酒一杯で腹は満たない。今回は期待に及ばずとも、半島の新たな歴史を書く始まりにはなる」とした。
 これに対し、朝鮮日報は「本当に深い議論が交わされたのか疑問に感じるほど、合意文書にはわずかな内容しかなかった」と指摘。共同宣言は「本当に必要なことはよくみえてこないが、それ以外のことばかり派手に書かれた」と不満を示した。記者発表で金委員長が非核化に言及しなかったことについても「本当に戦略的な決断を下したのであれば、全世界が見守る中、なぜ自らの口で明確な意思表示ができなかったのか」と疑問を呈した。