トランプ大統領との「戦争」宣言 免職のマケイブFBI前副長官が特別検察官に協力 大統領との会話メモ提出

ロシアゲート疑惑

 【ワシントン=加納宏幸】AP通信などの米主要メディアは17日、前日に免職処分を受けた連邦捜査局(FBI)のマケイブ前副長官がロシア疑惑を捜査するモラー特別検察官に対し、トランプ大統領との会話を記録したメモを提出したと報じた。モラー氏側の聴取にも応じたという。同氏は、トランプ氏によるコミー前FBI長官の解任などが疑惑捜査に対する「司法妨害」に当たるかに関心があるとみられる。

 メモの詳細な内容は不明だが、トランプ氏との面会や電話での会話内容が記録されているという。マケイブ氏は18日の退職予定日を前に16日に免職された。その際に出した声明では、トランプ氏から捜査中止の圧力を受けたとするコミー氏の議会証言やメモが真実であることに裏付けを与える考えを示している。

 また、マケイブ氏はトランプ氏との会話のほか、右腕として支えてきたコミー氏から受けた説明の内容に関するメモも提出した可能性がある。コミー氏もトランプ氏との会話に関するメモを作っており、昨年5月に解任された後、トランプ氏から側近への捜査を中止するよう圧力をかけられたと議会で証言した。

 マケイブ氏が免職処分にされた理由は2016年大統領選の民主党候補、クリントン元国務長官の慈善団体に対する捜査に関して、米紙に情報提供する権限をFBI職員に与えたことになっている。

 しかし、トランプ氏はマケイブ氏の妻が選挙に出馬した際にクリントン氏に近い州知事側から多額の献金を受け取ったことを理由に、マケイブ氏の中立性を疑問視してきた。

 マケイブ氏は声明で「私への攻撃は、FBIや特別検察官の捜査に対して続けられている戦争の一部だ」とし、全面的に争う考えを強調した。

 これに対し、トランプ氏は18日、ツイッターで、マケイブ氏との面会で同氏はメモをとらなかったとし、マケイブ氏が提出したとされる会話記録は自らの意図に合わせて会談後に作られた「フェイク(偽)メモ」だと指摘した。