【英EU離脱】「EUと緊密で包括的なFTA結ぶ」メイ英首相、離脱後の方針公表 - 産経ニュース

【英EU離脱】「EUと緊密で包括的なFTA結ぶ」メイ英首相、離脱後の方針公表

演説するメイ英首相=2日、ロンドン(ゲッティ=共同)
 【ロンドン=岡部伸】メイ英首相は2日、欧州連合(EU)離脱後のEUとの通商関係についてロンドンで演説し、「広範囲で緊密な自由貿易協定(FTA)を結ぶ」ことを目指す意向を表明した。規制を定める権限をEUから取り戻す業種がある一方、製薬などの業種は現行のEU規制を維持するとした。
 メイ氏は演説で、EUと新たに結ぶ協定で、離脱を選択した国民投票を尊重する▽英EU双方が良い関係を引き続き構築する▽英国内の雇用や安全を守る-など5つの交渉原則を提示。欧州単一市場から離脱する一方で、EUと緊密で包括的なFTAを目指す考えを表明した。
 離脱後、医療や製薬分野については現状のEUの規制を維持する一方、農業や漁業、金融、放送分野についてはEUから権限を取り戻した上で完全に変更する考えも示した。
 EU側からの「いいとこ取り」との指摘に「あらゆる貿易協定には“いいとこ取り”がある」として反論した。
 その上で、合意には相互に現実的な協力姿勢で、「独立した仲裁的なアプローチの交渉が必要だ」と述べた。
 EUは2月末、第1段階交渉での基本合意内容をまとめた離脱協定案を公表したが、英領北アイルランドをEU関税同盟に事実上残留させる案を示したため、メイ氏は「英国の分断を生む」と反発。改めて関税同盟から離脱することを明らかにし、「関税での合意が必要」と訴えた。