トランプ大統領、露サイバー攻撃に対抗措置指示せず 米軍司令官が証言

ロシアゲート疑惑
トランプ米大統領=27日、ワシントンのホワイトハウス(ロイター)

 【ワシントン=黒瀬悦成】米サイバー軍司令官を務めるロジャーズ国家安全保障局(NSA)長官は27日、上院軍事委員会の公聴会で証言し、ロシアによる米選挙への介入を狙ったサイバー攻撃に関し、トランプ大統領から攻撃の阻止に向けた特段の対抗措置を取るように指示されていないことを明らかにした。

 米政府当局者や専門家の間では、ロシアが2018年の米大統領選に続き、今年11月に行われる中間選挙や20年の大統領に合わせ、米国の民主的手続きへの信頼を揺さぶることなどを狙ってサイバー攻撃を仕掛けてくるのは必至とみて警戒を強めている。

 ロジャース氏は「サイバー軍司令官としての裁量の範囲内」でロシアに対抗していると述べたものの、トランプ氏から特段の権限は付与されていないとした。

 また、ロシアが再び同様のサイバー攻撃を仕掛けようとしているのに「われわれは行動という選択をしていない」と指摘。米国によるサイバー分野でのロシアに対する措置は「ロシアに態度変更をさせるだけに打撃を与えていない」と語り、危機感を表明した。

 トランプ氏は先の大統領選に関し、米情報機関が「ロシアに介入された」と結論づけているにも関わらず、「介入はなかった」と主張し続けている。