米下院が民主党メモ公表 トランプ大統領は「法的に破綻」と批判

ロシアゲート疑惑
米民主党が公表したメモ=24日、ワシントン(ロイター)

 【ワシントン=加納宏幸】ロシアの米大統領選干渉疑惑を調査している米下院情報特別委員会は24日、連邦捜査局(FBI)の捜査が適切になされたとする野党・民主党の「メモ」について、機密扱いの一部を黒塗りにした上で公表した。共和党側はFBIが民主党に政治的に偏向する形で捜査を始めたとするメモをすでに発表しており、それに反論する内容だ。

 民主党が作成したメモの公表は同委員会の全会一致で決まったが、トランプ大統領は9日、安全保障上の「重大な懸念」のある機密情報が含まれているとして公表を一時拒否した。

 共和党メモは、トランプ陣営幹部だったカーター・ページ氏の通信傍受を実施するための令状をFBIが2016年10月に取得した際、裁判所に示された情報の提供者が民主党全国委員会や同党のクリントン元国務長官から多額の資金を受け取った事実を隠していたとし、正当性や適法性に懸念があると指摘した。

 これに対し、民主党メモはFBIが裁判所に示した情報を同年9月中旬に入手する前から捜査に着手していたとし、令状請求に当たり、FBIが民主党と関係のある人物からの情報を「悪用」することはなかったと強調し、捜査手続きは適正になされたとした。

 トランプ氏は民主党メモの公表を受け、ツイッターで「民主党メモは政治的、法的に破綻している」と批判した。ホワイトハウスは声明で、透明性確保の観点からトランプ氏が民主党メモの公表を承認したが、同メモは「政治的に作られた文書」であり、特定の候補と関係する人物の情報を基に令状を請求したことの問題に答えていないと指摘した。また、トランプ陣営とロシアの間に大統領選干渉に関する「共謀」はなかったと重ねて主張した。