コミー氏解任めぐりトランプ氏から聴取か 米メディア、「司法妨害」に関心

ロシア疑惑
トランプ米大統領(AP)

 【ワシントン=加納宏幸】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は23日、ロシアの米大統領選干渉疑惑を捜査するモラー特別検察官のチームが数週間以内に、トランプ大統領からフリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の辞任やコミー前連邦捜査局(FBI)長官の解任について聴取する意向だと伝えた。モラー氏は、トランプ氏に捜査を妨害する意図があったかに関心があるという。

 モラー氏側は先週、セッションズ司法長官から聴取したことが明らかになっている。閣僚からの聴取は初めてとみられる。ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は23日、モラー氏側が昨年12月、コミー氏から聴取したと報じた。

 ロシア疑惑捜査で、モラー氏のチームは、2016年の大統領選への干渉に関してロシア政府とトランプ陣営の「共謀」があったか、トランプ氏に捜査を中止させる「司法妨害」の意図があったかの2つに焦点を絞っているとみられる。司法妨害は大統領弾劾手続きの要件になりうる。

 フリン氏は昨年2月、自らのロシア側との接触に関してペンス副大統領に間違った説明をさせたとして補佐官を辞任した。コミー氏は昨年5月、大統領選の民主党候補だったクリントン元国務長官の私用メール問題の捜査に関する不手際を理由に解任された。

 コミー氏はその後、米議会で、トランプ氏からフリン氏の捜査を中止するよう求められたと証言したが、トランプ氏は否定した。トランプ氏は23日、セッションズ氏に対する聴取に関し、「全く心配していない」と記者団に答えた。