英「再び国民投票」議論 EU離脱派からも メイ首相繰り返し否定

 
英国のメイ首相(代表撮影)

 【ロンドン=岡部伸】一昨年の国民投票で欧州連合(EU)からの離脱を選択した英国で、2度目の国民投票実施の是非をめぐる議論が高まっている。離脱派の一部から「残留論争に終止符を打つため」2度目の実施を求める声が上がり、残留派指導者の中にも離脱撤回に向けた再実施を主張する意見がある。ただメイ首相は繰り返し、もう一度国民投票を行う可能性を否定している。

 英国内でEU離脱撤回を求める意見が収まらない中、離脱派の中心的存在である英独立党(UKIP)のファラージ元党首は11日、ツイッターに「もしかしたら、本当にもしかしたらだが、EUをめぐる2度目の国民投票を行うべきかもしれない。国民投票はこの世代においては、問題をきっぱりとなくすことになるだろう」と投稿した。

 テレビでも、再度国民投票を行えば「離脱への投票が前回よりはるかに大きいだろう」と発言。離脱運動に多額の活動資金を提供したアーロン・バンクス氏もこうした考えを支持した。

 離脱撤回を求める残留派は、野党労働党のブレア元首相や自由民主党のクレッグ元党首がツイッターで「賛同する」と主張。「国民は離脱に伴う負担を懸念する。再投票すれば残留が上回る」(同党広報)としている。

 英国では国民投票の実施は首相が決定する。2度目の国民投票に反対する意見も根強く、メイ氏は再実施すれば、2016年に離脱に投票した52%の英国民への「裏切りになる」としている。