トランプ氏、米司法長官の捜査関与を要求 “弾よけ”狙ったか、米メディア報じる

ロシアゲート疑惑
米下院司法委員会の公聴会で証言するセッションズ司法長官=2017年11月14日、ワシントン(ロイター)

 【ワシントン=加納宏幸】ロシアの米大統領選干渉疑惑で、トランプ大統領が昨年、セッションズ司法長官に対して疑惑捜査への関与を辞退しないよう求めていたと複数の米メディアが報じた。捜査の影響が自らに及ぶのを防ぐ狙いからとみられ、司法妨害を含めた疑惑捜査に当たっているモラー特別検察官も関心を持っているもようだ。

 セッションズ氏は2016年の大統領選期間中にロシアのキスリャク駐米大使(当時)と接触していたことが判明し、野党・民主党の要求を受けて昨年3月に捜査への関与を辞退すると表明した。

 米紙ニューヨーク・タイムズは5日、複数の関係者の話として、トランプ氏がホワイトハウスのマクガーン法律顧問を通じてセッションズ氏に辞退しないよう求めていたと報じた。トランプ氏はセッションズ氏が辞退すると知って激怒し、「私を守る司法長官が必要だ」と述べたという。

 また、CNNテレビは5日、他の政府高官2人もセッションズ氏に辞退しないよう求めたと伝えた。

 セッションズ氏が捜査への関与を辞退したことで、同氏に代わってローゼンスタイン司法副長官が5月にモラー氏を特別検察官に任命した。モラー氏の捜査では、フリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)らトランプ氏の陣営幹部4人が起訴された。トランプ氏が5月にコミー前連邦捜査局(FBI)長官を解任したことが司法妨害に当たるかも焦点の一つだ。