FBI副長官が辞任へ 中立性に疑問符 トランプ氏が批判

ロシアゲート疑惑
 米連邦捜査局(FBI)のマケイブ副長官=6月、ワシントン(AP)

 【ワシントン=加納宏幸】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は23日、連邦捜査局(FBI)のマケイブ副長官が数カ月後に退任する意向だと伝えた。年金を満額受給する資格ができる来年3月を待つという。トランプ大統領や与党・共和党はマケイブ氏と民主党の関係からロシアの米大統領選干渉疑惑捜査での中立性を疑問視してきた。トランプ氏は報道を受け、ツイッターでマケイブ氏を重ねて批判した。

 マケイブ氏は今年5月にトランプ氏に解任されたコミー前FBI長官の右腕として、民主党の大統領候補、クリントン元国務長官の私用メール問題やロシア疑惑の捜査に関わった。

 だが、マケイブ氏をめぐっては、妻が民主党から2015年にバージニア州上院選に出馬した際、クリントン氏に近い州知事らから献金を受けた問題が判明した。そのため、トランプ氏はFBIを所管する司法省のセッションズ長官がマケイブ氏を交代させないことに不満を漏らしてきた。

 トランプ氏は23日、ツイッターでマケイブ氏が年金の満額支給を待っているとの報道を紹介し、「捜査の最中にクリントン氏の操り人形たちから妻が70万ドル(約7900万円)をもらうなんて、どういうことかね?」と蒸し返した。

 米メディアによると、FBIの法律顧問にも昨年11月の大統領選直前、トランプ氏とロシアの結び付きを示す文書の存在を報じた左派メディアと接触した疑いがあり、FBI内部で転任させられたという。

 ロシア疑惑を捜査するモラー特別検察官のチームにいたFBIのベテラン捜査官らが大統領選候補のトランプ氏を「ばか」と呼ぶメールをやり取りしたことも明るみに出ており、中立であるべき捜査機関側に分の悪い状況が続いている。