ロシア疑惑の捜査官、大統領選中にトランプ氏を馬鹿呼ばわり FBIの中立性、追及も

トランプ政権
トランプ大統領=12日、ホワイトハウス(AP)

 【ワシントン=加納宏幸】ロシアの米大統領選干渉疑惑を捜査するモラー特別検察官のチームにいた連邦捜査局(FBI)のベテラン捜査官らが大統領選候補だったトランプ大統領を「ばか」「忌まわしい人物」と呼ぶメールをやり取りしていたことが判明し、その中立性に疑問を生じさせている。共和党は13日、民主党候補のクリントン元国務長官に肩入れした疑いがあるとし、下院司法委員会でFBIを統括する司法省を追及した。

 問題になっているのは、FBI捜査官としてクリントン氏の私用メール問題やロシア疑惑の捜査に携わり、今年5月にモラー氏のチームに加わったピーター・ストラック氏とFBIの弁護士だったリサ・ページ氏のメールのやり取りだ。

 AP通信によると昨年3月、ページ氏がトランプ氏を「忌まわしい人物」と指摘した。トランプ、クリントン両氏が本選を戦っていた昨年10月には、ストラック氏が「トランプはばかで首尾一貫した答えができない。この国に何が起こったのか」と嘆いた。

 モラー氏は今夏、ストラック氏をチームから外した。しかし、FBIが私用メール問題でクリントン氏の訴追を見送る一方、トランプ陣営のロシア疑惑に関する捜査を続けたことを批判してきた共和党にとっては政治的偏向の証しだ。トランプ氏はツイッターで「FBIの評判はぼろぼろになった」と指摘した。

 ローゼンスタイン司法副長官は司法委で、モラー氏がストラック氏を外したのは適切な判断だったとしたが、共和党議員は「FBIや司法省は一方の陣営のために働いた」と批判した。