クリントン氏を「収監しろ!」、イスラム教を「がん」 フリン氏、異色の退役陸軍中将 息子も捜査対象に

ロシアゲート疑惑

 フリン氏は退役陸軍中将ながら異色の存在だった。昨年の大統領選では民主党候補のクリントン元国務長官を「収監しろ!」と聴衆をあおり、イスラム教を「がん」と呼んだ。

 「フリン氏がトランプ政権の補佐官を務めたのは25日間で、彼はオバマ政権の当局者だった」。ホワイトハウスの法律顧問は1日、フリン氏の「過去」を強調した。フリン氏はオバマ前政権で国防情報局長を務めたが、2014年に解任された。組織運営上の問題が原因とされるが、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に対する前政権の弱腰批判や、イランへの強硬路線がトランプ氏の目にとまり、要職に就いた。

 だが、局長退任後に始めたビジネスがアキレス腱(けん)に。露企業から巨額の講演料を得ていたことや、トルコのエルドアン政権に近い企業から報酬を受け取っていたことが発覚し、今度は捜査機関の目にとまった。

 露疑惑では、フリン氏の会社を補佐し、政権移行チームに在籍した息子も捜査対象。モラー特別検察官は息子の訴追に絡めてフリン氏に司法取引を迫り、捜査への全面協力を約束させたとの見方が有力だ。(ワシントン 加納宏幸)