フリン氏が有罪認め、捜査に協力 政権移行チーム幹部が露側との接触指示

ロシアゲート疑惑

 【ワシントン=加納宏幸】ロシアの米大統領選干渉疑惑を捜査するモラー特別検察官により、駐米ロシア大使との接触に関して連邦捜査局(FBI)に虚偽の供述をしたとして訴追されたトランプ政権のフリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は1日、首都ワシントンの裁判所に出廷し、有罪を認めた。フリン氏が政権移行チーム幹部から接触を指示されていたことも新たに判明した。

 フリン氏は1日に発表した声明で「私の家族や国家にとって最大の利益のため特別検察官の事務所に協力することで合意した」とし、モラー氏に全面的に協力する考えを示した。

 これに対して、ホワイトハウス法律顧問のコブ弁護士は声明で他の高官らへの影響はないとしているが、政権移行チーム幹部の指示が明らかになったことで、捜査がトランプ氏周辺に及ぶ可能性がある。

 AP通信は1日、フリン氏に指示した幹部について、トランプ氏の娘婿クシュナー大統領上級顧問とシンガポール大使への指名承認待ちのマクファーランド前副補佐官だと報じた。

 モラー氏側が裁判所に提出した書面によると、昨年12月29日、大統領補佐官への就任が決まっていたフリン氏は政権移行チーム幹部の指示を受けて当時のキスリャク駐米ロシア大使と接触した。オバマ前政権による対露制裁を受け、ロシア側に対抗措置などで状況を悪化させないよう求めることが狙いだった。

 しかし、フリン氏は今年1月の政権発足直後に行われたFBIの事情聴取でこうした事実を否定する虚偽の供述を行ったとして、今回、訴追された。

 フリン氏は今年2月、キスリャク氏との会談に関し、ペンス副大統領に対露制裁を協議しなかったとの間違った発表をさせたとして辞任させられた。