初の逮捕者も? 特別検索官が起訴発表へ トランプ氏は反発

ロシアゲート疑惑
ロシア疑惑捜査に不満をあらわにするトランプ米大統領(AP)

 【ワシントン=加納宏幸】ロシアの米大統領選干渉疑惑を捜査しているモラー特別検察官は30日、捜査対象者の起訴を発表する見通しだ。米メディアは、首都ワシントンの連邦大陪審は27日に起訴を承認しており、逮捕者が出る可能性があるとも伝えている。ロシア疑惑の再燃に、トランプ大統領は29日、ツイッターで強く反発した。

 対象者や起訴事実は明らかにされていないが、ロシア疑惑を調査している下院情報特別委員会の野党・民主党トップ、アダム・シフ下院議員は29日放映の米ABCテレビ番組で、報道を根拠としつつも大統領選でトランプ陣営の選対本部長を務めたマナフォート氏やフリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の名前を挙げた。

 シフ氏は、マナフォート氏が起訴されるとすれば「ロシア政府が仲介者を通じてトランプ陣営に接触して同陣営を助ける情報を提供したかという問いに答えを出す助けになる」と指摘した。マナフォート氏は昨年6月、トランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏とロシア人弁護士の面会に同席していた。

 ロシア疑惑の再燃を受け、トランプ氏はツイッターで「いんちきな『トランプとロシアの共謀』など存在しない。民主党は邪悪な政治のために魔女狩りをしている」と改めて強調した。また、大統領選の民主党候補だったクリントン元国務長官の私用メール問題で訴追が見送られたことなどを念頭に、同党側の捜査も実施するよう促した。