EU法廃止法案、第1回採決は賛成多数 成立まで数カ月も

英EU離脱
英議会の前でEU旗を振る、離脱反対派の人たち=11日、ロンドン(ロイター)

 【ロンドン=岡部伸】英下院は12日、欧州連合(EU)離脱に伴い国内で適用されているEU法を国内法に置き換える「廃止法案」の最初の採決を行い、326対290の賛成多数で可決した。法案成立は19年春の離脱を円滑に進めるため不可欠。今後は下院委員会や上院で審議される。

 審議は8時間以上に及び、日付が変わった後、採決が実施された。最大野党の労働党は政府の法運用の裁量権が強くなるとして修正を求めたが、保守党内のEU残留派から造反が出ず、逆に労働党7議員が有権者の意思を尊重する必要があるとして造反。修正案は反対多数で退けられた。

 メイ首相は「議会は国民の意思を後押しする歴史的な決断を下した」と歓迎する声明を発表。「強固な基盤で離脱交渉を進められる」と強調し、同法案は「離脱に向けて確実性を高め、見通しを明確にする」と述べた。

 法案成立には下院と上院が最終案で合意する必要があり、数カ月先になる可能性もある。