ドナルド・トランプ氏長男、来月にも議会で聴取へ トランプ陣営と露政府の「共謀」焦点

ロシアゲート疑惑
ドナルド・トランプ・ジュニア氏

 【ワシントン=黒瀬悦成】米CNNテレビは29日、トランプ大統領の長男、ドナルド・トランプ・ジュニア氏が、ロシアが昨年の米大統領選に干渉した疑惑を調べている上院司法委員会の非公開の聴取に応じることに同意したと伝えた。聴取は9月にも行われる見通し。

 ジュニア氏は、大統領選期間中の昨年6月9日、対立候補だった民主党のクリントン元国務長官に不利な情報を提供すると約束したロシア人弁護士とニューヨークのトランプタワーで面会した。

 この弁護士はロシア政府と近く、ロシアによる米大統領選干渉疑惑でトランプ陣営とロシア政府が「共謀」していたことを裏付ける有力な証拠になり得ると指摘されている。

 面会には、現在は大統領上級顧問を務める義弟のジャレッド・クシュナー氏と、トランプ選対の本部長を務めていたポール・マナフォート氏も同席した。

 一方、NBCテレビは28日、トランプ大統領がジュニア氏とロシア人弁護士との面会について、クリントン氏に不利な情報を得ようとする目的だったことを知りながら意図的に隠そうとした疑いがあるとして、一連のロシア疑惑を捜査しているモラー特別検察官が調べていると報じた。 

 ジュニア氏は面会がメディアで暴露された当初は「弁護士と簡単にあいさつしただけだ」とコメントしたが、その後の言い分が二転三転していた。

 トランプ氏は、ジュニア氏による当初のコメントの作成に関わっていたことが確認されている。NBCによればモラー氏は、こうしたトランプ氏の行動は、自らの陣営とロシア政府との「共謀関係」の隠蔽(いんぺい)工作だった可能性があるとみているという。