トランプ氏、セッションズ司法長官の交代を検討 米紙報道 露疑惑の捜査辞退を批判

ロシアゲート疑惑
セッションズ司法長官(ロイター)

 【ワシントン=加納宏幸】ロシアの米大統領選干渉疑惑をめぐり、米紙ワシントン・ポストは25日付で、トランプ米大統領がセッションズ司法長官を交代させることを検討していると伝えた。トランプ氏は、セッションズ氏がロシア疑惑捜査への関与を辞退したことがモラー特別検察官の任命につながったと考えており、セッションズ氏への批判を強めている。

 トランプ氏は25日朝、ツイッターに「セッションズ司法長官はクリントン元国務長官の犯罪や情報漏洩(ろうえい)者に『非常に』弱い立場を取っている」と記し、クリントン氏の私用メール問題やコミー前連邦捜査局(FBI)長官の情報漏洩を詳しく調べていないとしてセッションズ氏を批判した。

 24日にはセッションズ氏が「窮地にある」と書いた。米メディアはトランプ氏の表現には自発的辞任を促す意図があると伝えた。

 セッションズ氏はトランプ陣営幹部としてキスリャク駐米ロシア大使(当時)と複数回会ったことが判明。これを理由に捜査への関与を辞退したため、ローゼンスタイン司法副長官がモラー氏を任命した。

 トランプ氏にはセッションズ氏を自らの意向に沿う司法長官に交代させ、モラー氏を解任する狙いがあるとみられる。後任には重鎮のジュリアーニ元ニューヨーク市長、クルーズ上院議員らが取り沙汰されている。

 ロシア疑惑では、トランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏とロシア人弁護士の昨年6月の会談に同席したトランプ氏の娘婿クシュナー大統領上級顧問が25日、下院情報特別委による非公開の聴取に出席した。24日の上院情報特別委での聴取に続き、大統領選のトランプ陣営とロシア政府の「共謀」を否定するとみられる。

 米メディアによると、上院情報特別委は25日、陣営で選対本部長を務め、ジュニア氏の会談に同席したマナフォート氏から非公開で事情を聴いた。ただ、同氏は上院司法委が26日に予定する公聴会の出席要請に応じておらず、同委は証言を求める召喚状を出した。ロシア疑惑の捜査や議会調査に終結の気配はなく、トランプ氏はいらだちを強めている。