セッションズ米司法長官 キスリャク駐米露大使と昨年の米大統領選期間中に対露政策議論 米紙報道

ロシアゲート疑惑

 【ワシントン=加納宏幸】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は21日、セッションズ米司法長官が昨年の米大統領選期間中にトランプ陣営幹部としてキスリャク駐米ロシア大使と接触した際、大統領選やロシア側が関心を持つトランプ氏の政策を議論していたと報じた。

 セッションズ氏は昨年7月と9月の少なくとも2回、キスリャク氏と接触したことが明らかになっているが、選挙運動に関連してロシア側と接触したことはないとし、大統領選干渉疑惑でロシア側との「共謀」を否定していた。報道が事実とすれば、これまでの発言と矛盾することになる。

 同紙によると、セッションズ氏は4月と7月、ロシアに関連するトランプ氏の立場や新政権での米露関係について話し、キスリャク氏は2回の接触で「実質的な」議論をしたと本国に報告した。同紙は、米情報機関がロシア大使館とロシア政府高官に対して行った通信傍受に基づく情報だとしている。

 セッションズ氏は3月の記者会見で「トランプ氏の選挙運動に関連してロシアの工作員や仲介者と会ったことは全くない」と主張。6月の議会証言でも大統領選干渉を協議していないと述べた。トランプ氏はセッションズ氏が接触を理由に疑惑捜査への関与を辞退したことを批判しており、辞任圧力が強まりそうだ。

 一方、ロイター通信は21日、トランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏が昨年6月に接触したロシア人の女性弁護士が、ロシア連邦保安局(FSB)の代理人を務めたことがあると報じた。弁護士はロシア政府とのつながりを否定している。