英人事に介入? EU離脱主導のファラージ党首代行は「素晴らしい駐米大使になる」 英政府は「空きがない」と一蹴

トランプ次期大統領
英独立党のファラージ党首代行=12日、米ニューヨークのトランプタワー(ロイター)

 【ロンドン=岡部伸】トランプ次期米大統領は21日、欧州連合(EU)離脱を選択した6月の国民投票で離脱派を主導した英独立党(UKIP)のファラージ党首代行について、駐米大使として「素晴らしい仕事をするだろう」とツイッターに投稿した。一国の指導者になる人物が他国の大使人事に介入するのは極めて異例だ。

 トランプ氏は、英国民投票の際に英国のEU離脱に理解を示したことでファラージ氏と接近。米大統領選ではファラージ氏がトランプ氏の選挙活動に参加していた。ファラージ氏は選挙後の12日もニューヨークを訪れ、メイ首相を差し置いて英政治家として真っ先にトランプ氏と面会を果たし、米英の政権をつなぐ架け橋となりたいと述べた。

 英独立党は、ファラージ氏が次期駐米大使になる可能性があるとしていた。

 トランプ氏は投稿で「多くの人がファラージ氏が駐米大使として英国を代表することを望んでいる」と強調。ファラージ氏は「青天の霹靂(へきれき)だ」と述べつつ、「どのような形であれ、英国の手助けができるならやりたい」と応じた。ただ、ジョンソン外相や英首相官邸は「(ポストの)空きはない」と一蹴した。