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いまや現実を超越? 進化するVRミーティングがもたらすリアリティ

 コロナ禍でリモートワークが増えるなか、Zoomなどによるオンラインミーティングは急速に浸透した。こうしたなか注目されているのが、仮想現実(VR)でのミーティングだ。そのひとつである新しいアプリ「Arthur」は、まるで現実を超越したようなコミュニケーションの新しい感覚をもたらしてくれる。

TEXT BY LAUREN GOODE

TRANSLATION BY TAEKO ADACHI

WIRED(US)

IMAGE BY ARTHUR VR
IMAGE BY ARTHUR VR

仮想空間の太陽は沈まない--。そう実感したのは、仮想現実(VR)ヘッドセット「Oculus Quest 2」を装着して1時間ほどの記者発表会に参加したあとのことである。10人以上の浮遊するアバターと一緒に「屋外」にある会見場へとテレポートすると、そこには「空母とクロアチアのリゾートが合体した」としか形容しがたい空間が広がっていた。

広大な仮想会見場の向こうには美しい夕陽が見えるが、いつまでたっても夜はやってこない。タッチコントローラーのボタンを少し長めに押すと、知り合いの記者のアバターの目の前に移動してしまった。落ち着かない気持ちになったが、アバターの近くにいても新型コロナウイルスには感染しないのだと思い出した。

この新しいVRアプリの広報担当者は、記者発表会がVRで開催されることはまれだと言う。この「Arthur」というアプリは、業務におけるVRの活用を普及推進する先駆けになるのだと訴求している。Arthurを使えば、会議や共同作業、デスクの横でのちょっとした打ち合わせも、VRヘッドセットを通じて可能になるという。

2020年12月8日に提供が始まったArthurは、開発に4年を要している。開発企業の名もArthurで、本社はカリフォルニア州のサンマテオにあるが、従業員は世界各国に散らばっている。ArthurはベンチャーキャピタルのDraper Assocoatesから資金を調達し、ベータ版のテストユーザーには国際連合やソシエテ・ジェネラル、大手自動車メーカーなどが名を連ねている。

どこか別の場所にいるような気持ち

Arthurでのミーティングは、文字通り現実の“一時停止”が必要になる。参加者は腰から上だけの存在になり(Zoomと同じだ)、シャツを着た腕は下にいくにつれ透明になって青いコンピューターの“腕”になる。その腕は、Oculus Questのコントローラーに従って動く仕組みだ。

仮想空間内では映画『マトリックス』風のサングラスが目を覆い、VRヘッドセットのマイクが口を覆う。これはまだVRでは表情を再現できないからだ。Arthurの創業者であるクリストフ・フライシュマンいわく「死んだような口を見ているよりはいい」というわけで、このようになっている。わたしのアバターは濃い茶色の髪以外、何ひとつわたしに似ていない。

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