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これからはフィットネスも“在宅”に? 家庭用マシンで攻勢をかける新興メーカーたち

冒頭で紹介したジョン・ミルズは春にフィットネスマシン「Forme Life」(4,295ドル、約45万2,000円)を予約注文したが、メーカーからは今後の見通しについての説明がないという。7月には注文のお礼としてForme Lifeのタオルセットが届いたが、問い合わせても特に返信はないままだ(公式サイトには今秋販売開始とある)。Pelotonの公式Facebookページでも、バイクが届くまでの待ち時間に対する不満の声はたびたび上がっている。

COOのコルテーゼによると、Pelotonの製品が届くまでの待ち時間は居住地にもよるが、いまのところ平均45日だという。アナリストのひとりはPelotonの大きな課題のひとつが需要に応えることだと指摘する。Pelotonは9月10日に第4四半期の業績を発表したところだ。

ジムと自宅を併用する未来

JaxJoxのオウスは、この先のフィットネスはハイブリッド型になっていくのではないかとみる。自宅でワークアウトする頻度は従来より高くなるが、いずれスポーツジムにも人が戻ってくるという意味だ。「自宅がジムの足りない部分を補うというより、ジムが自宅での運動で足りない部分を補うかたちになると思います」

こうした視点からJaxJoxは、次に発売する双方向型のワークアウトシステムを、持ち運び可能でコンテンツを問わないシステムにするのだと、オウスは説明する。ディスプレイ部分はテレビとしても利用でき、リビングでエンターテインメントを楽しむ際の拠点にもなる。

JaxJoxは将来を見据え、ワークアウトスタジオチェーンのオレンジセオリーと提携を進めたいと考えているという。そうすれば、オレンジセオリーのスタジオで人と一緒にワークアウトしたい日、自宅でやりたい日、それぞれに対応できる。

そう考えているのはオウスだけではない。米国内では徐々にスポーツジムが営業を再開しているが、感染リスクに関するデータが少ないなか、ソーシャル・ディスタンス(社会的な距離)の確保や念入りな消毒に努めなければならない。会員のなかには、ジムというコミュニティに属している感覚を恋しく思う人もいる。

人と一緒にするエクササイズの価値

オンラインでのフィットネスクラスに肯定的な人からも、社交の場としての要素が欠けているという声は上がる。FitGridの創業者でCEOのエヌティ・エトゥクもそんなひとりだ。FitGridは分野に特化したフィットネススタジオ向けに、顧客管理ソフトを提供している。

「フィットネス業界は(テクノロジーを取り入れるという点で)この4カ月で5年分の進化を遂げたと思う」と、エトゥクは言う。FitGridが今年2,000軒のフィットネススタジオを対象に実施した調査によると、完全に営業を再開できたらオンラインとスタジオでのクラスを併用したいと答えた事業者は95パーセントにもなった。オンライン形式で特に人気が高かったのは、ヨガと高強度インターバルトレーニング(HIIT)である。

「一方で、人と一緒にやることで得られるエネルギーがあります」と、エトゥクは言う。「それにフィットネススタジオとは、人が社会的な本能に導かれ、自分と同じことをしている人と空間を共にすると同時に、周囲の空気を感じ取る感覚を求めて立ち返るタイプの場所ではないでしょうか」

つまり、新型コロナウイルスの影響でオンラインフィットネスの普及が加速したとしても、対面で人と一緒にするエクササイズには、AI搭載ミラーやバーチャルなワークアウト、センサー内蔵ダンベルには代えがたい要素がある、ということだ。

ジョン・ミルズの場合は、まだリスクを冒してまでこうした社交的な要素を求めてはいない。自宅でのエクササイズで満足しているし、Facebookグループに向けて1日に何回か投稿し、デジタルフィットネスの世界における発展と、それがPelotonにどんな影響をもたらしうるかについて書いている。ミルズはPelotonの株主でもある。

ミルズは次のように語る。「自分がまたジムに行くとしたら、おそらくワクチンができてからです。ワクチンが検証され承認されて、リスクはなくなったと国と社会全体が安心できたときでしょうね。個人的には、それは3年か4年、もしくは5年くらい先の話になると思っています」

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