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これからはフィットネスも“在宅”に? 家庭用マシンで攻勢をかける新興メーカーたち

「重要なのは動機づけなんです」と、Pelotonのコルテーゼは言う。「わたしが考えるに、一般的にジムは自分たちの都合を消費者に押しつける点で最も好ましくない。年始に客に来てもらってそのまま会員になってもらい、ずっと続けてもらいたいわけですから。これに対してPelotonの考えはメンバーの皆さんと合致しています。わたしたちは多くのスタッフを雇っていますが、その仕事はいかに皆さんがもっとワークアウトしたくなるのかを追求することですから」

スペースの確保や設置条件が課題に

Pelotonの熱心なユーザーも同社の経営陣も、Pelotonのマシンがずらりと並ぶ未来を思い描いて心おどらせるかもしれない。大規模なフィットネスクラブへクルマで向かい、知らない人の前で汗をかいたり顔をゆがめたりする代わりに、自宅でワークアウトに励むホームジムが定着した未来だ。

とはいえ、ポスト・コロナの社会の見通しがまだ不透明とはいえ、それを「ジムの終焉」とみるのはいささか誇張が過ぎると考える人もいる。

ひとつには、ホームジムには一定の空間と自由に使える資金の両方が必要になる点だ。また、家庭用フィットネス機器メーカーのなかには、需要に追いつけていない会社もある。

高いコストは長期的にみれば妥当であるとの言い分もある。Pelotonの場合、例えば家族5人までなら1台のマシンを同じ月額39ドルで共有できる点を訴求している。ウェイトトレーニング用のツールも家族全員で使える。

それでも、スペースの確保や設置条件がネックになる人はいるだろう。競合するTonalの場合、電磁駆動式で負荷をかけられる多機能型トレーニング用ディスプレイ(2,995ドル、約31万7,000円)を、しかるべき支えを取り付けた上で適切な壁に設置する必要がある。これに対してMirrorのトレーニングマシン(1,495ドル、約15万8,000円)のように、壁に立てかけて使えるものもある(過熱する自宅フィットネスのトレンドを表すかのように、Mirrorは6月にスポーツウェアブランドのルルレモンが5億ドルで買収した)。

業界全体の需要が急増

ここで、自宅でワークアウトする際に使うダンベルに目を向けてみよう。ダンベルは一時期、米国では入手困難になっていた。米国で販売されているダンベルの大半が中国製だったからだ。新型コロナウイルスの感染が広がり始めたころ、サプライチェーンが滞ったところに需要が急増し、深刻な在庫不足に陥ったのである。

フィットネス機器を扱うJaxJoxの創業者で最高経営責任者(CEO)のスティーヴン・オウスは、3月以降の業績が伸びていると語る。JaxJoxはWi-Fiに接続して使うスマートなケトルベル(やかん型のダンベル)を199ドル(約21,000円)で販売している。9月初めには新製品として、筋トレツールを搭載した組み立て式の双方向ディスプレイ(2,199ドル、約23万2,000円)を発表した。ただし、ケトルベルは9月の時点で3,000人が商品の到着を待っている。

「こちらの事情をくんでもらえれば、(今年前半の)売上が347パーセント増になるとはとても予測できませんでした」と、オウスは語る。「できるだけのことはします、って普通は言うじゃないですか。でも、どれだけ受注したところで、製品が入荷するとすぐに在庫がなくなってしまう。業界全体がこうした経験をしていると思います」

オールインワン型フィットネスシステムのCarbonは、初の「AIで動く」フィットネス用ミラーとして売り込んでいる。だが、クラウドファンディングサイトIndiegogoの資金調達ページによると、製品の出荷が始まるのは2021年以降になるという。

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