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金星に生命の痕跡? 驚きの発見について知っておくべき5つのこと

 科学者の国際チームが9月14日(米国時間)、金星上空の大気中に生命体が漂っている証拠となりうるものを発見したと発表した。地球外生命体の探究における史上最大級にエキサイティングな発見について、知っておくべき5つのことを紹介する。

TEXT BY MATT REYNOLDS

WIRED(UK)

PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH
PHOTOGRAPH BY NASA/JPL-CALTECH

金星は地球に最も近い惑星だが、太陽系で最も愛されていない惑星のひとつでもある。火星は軌道の問題とローバーの訪問にこと欠かないというのに、金星に寄り添っている宇宙探査機は現在のところ日本の探査機「あかつき」だけだ。

しかし、この状況は一変するかもしれない。数カ国の科学者からなるチームが9月14日(米国時間)、金星上空の大気中に生命体が漂っている証拠となりうるものを発見したと発表したのだ。数十年にわたって火星で生命体を探し続けながら成果が得られていないにもかかわらず、太陽系に生命が存在する可能性があることを地球の隣の惑星が最も期待できると言ってもいいようなかたちで示したことは驚きである。

地球外生命体の探究における史上最大級にエキサイティングな発見について知っておくべきことは、以下の通りだ。

1.何をそんなに騒いでいるのか

天文学者らは、金星の地表から50km上空の雲の中にホスフィンと呼ばれる気体を検知した。このことが興味深いのは、金星で非生物的にホスフィンを生み出すことのできる方法は知られていないことから、金星の大気中に存在する宇宙の微生物がホスフィンを放出している可能性が考えられることだ。

2.もう少し確かな証拠はないのか

科学的に言えば、これはかなり期待のもてる指標である。地球では、ホスフィンは実験室でつくるか、微生物がつくるかのどちらかしかなく、湿地や動物の腸内に存在している。木星と土星には大量に存在しているが、それはこのふたつの惑星ではホスフィンを生み出す上で適した強烈な嵐が発生するからであり、こうした条件はわたしたちが知る限りにおいては太陽系のほかの場所では再現されない。

ホスフィンが生物由来であるという仮説に信頼性を与えるものが、ほかにふたつある。ひとつは、大気中に大量のホスフィンが存在していることだ。大気分子10億個に対して5個から20個ほど存在している。これはとても少なく聞こえるかもしれないが、地球の大気中に存在しているホスフィンの数千倍に相当する。

第2に、ホスフィンは光によって絶え間なく分解されていることがわかっている。つまり、いまこの瞬間にそれを検知するには、大気中のホスフィンを補充し続ける何らかのプロセスが働いていなければならない。

3.間違いなく生命体が生み出したホスフィンなのか

決してそう断言できるわけではない。今回の発見が意味することは、金星でホスフィンを生み出すことのできる化学的もしくは物理的プロセスをわたしたちは知らないことから、生物由来であることが可能性の高い回答として残る、ということだ。わたしたちがまだ理解していない化学的プロセスが原因ということもありうる。

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