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交通信号は遠隔で簡単に“操作”できる? オランダの研究者が発見したハッキング手法

 ハッカーが交通データを偽造してインターネット経由で簡単に信号機に干渉できる方法が、オランダの研究者ふたりによって示された。しかも信号の近くにいなくても、インターネット経由で“操作”できるというのだ。こうしたハッキング手法の発見からは、交通網のセキュリティについて真剣に考える時期が来ていることが浮き彫りになる。

TEXT BY ANDY GREENBERG

WIRED(US)

RAWF8/GETTY IMAGES
RAWF8/GETTY IMAGES

映画『ダイ・ハード4.0』や『ミニミニ大作戦』などを見ると、信号機はインターネット経由でいとも簡単に乗っ取れてしまうように思える。一方で、セキュリティ研究者が過去数年にわたって検証したところ、現実世界の信号機のハッキングは映画で見るより難しいことが証明されている。というのも、ハッカーは標的とする信号機に電波が届く範囲にいる必要があるからだ。

ところが最近、ハッカーが交通データを偽造してインターネット経由で簡単に信号機に干渉できる方法が、オランダの研究者ふたりによって示された。幸いなことだが、こうした干渉ではハリウッド映画のように大量の衝突事故を発生させることはできない。

ハッカーたちの大規模カンファレンス「DEF CON」で8月6日、オランダのセキュリティ研究者であるリック・ファン・ドゥインとウェスリー・ニーレンが交通システムの脆弱性に関する調査結果を発表している。オランダの少なくとも10の都市にある信号機に、インターネット経由で影響を及ぼすことができるという。

彼らのハッキングは、交差点に近づく架空の自転車を偽造して交通システムをだまし、架空の自転車に青信号を点灯させることで交差方向を走る車両に赤信号を点灯させるものだ。この簡単な手法は、誰も通らない交差点でドライバーを待たせていらだたせるために使われる可能性があると、ふたりは警告している。

あるいは、はるかに大規模な高度道路交通システムが導入されている場合、交通渋滞を広範囲に引き起こす可能性さえある。ふたりによると、テストを実施した場所のなかには今回の脆弱性が修正されていない場所もある。

「わたしたちは道路を通行する架空の自転車をつくり出し、高度道路交通システムに交差点で認識させることができました。そして、どこからでもこれを実行できたのです」と、ニーレンは言う。「同じことを多数の信号機に対して同時に実行し、都市全体の交通の流れを妨げることが可能です。しかも、自宅にいながらなのです」

信号機に“偽の情報”を送信

ニーレンとファン・ドゥインは、高度セキュリティ調査会社Zolderの共同創業者である。ふたりは今年に入ってから、オランダのサイクリストに提供されたアプリに興味をもったという。そのアプリを有効にすると、信号機が青に変わりやすくなることを謳っていたのだ。

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