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このままでは2040年までに、地球に10億トン以上ものプラスティックが溢れ出す

 人類が一丸となって行動を起こさなければ、2040年までに13億トンものプラスチックが海に流れ込んだり、陸上に堆積したりする--。そんな衝撃的な予測が、このほどオックスフォード大学の研究者たちによって発表された。明確になったのは、問題解決の前提としてプラスチック生産の増加に歯止めをかける必要があるという事実だ。

TEXT BY MATT SIMON

TRANSLATION BY KAREN YOSHIHARA/TRANNET

WIRED(US)

WESTEND61/GETTY IMAGES
WESTEND61/GETTY IMAGES

お気に入りの海岸のことを思い浮かべてほしい。白い砂浜、潮だまりのある岩場、ドーバーの白い崖など、どんな景色でもいい。

次に20年後の世界を想像してほしい。プラスチックの生産と廃棄が猛烈な勢いで増え続けている時代だ。

いま人類は、年間2,900万トンものプラスチックボトルやビニール袋、マイクロプラスチック(5mm未満の小片)を海に流出させている。これを先ほど思い浮かべてもらった海岸線1m当たりに換算すると、年間50kg(110ポンド)のプラスチックが海に流れ込んでいる計算になる。

「それが世界中のすべての海岸線で起きている様子を想像してみてください」と、オックスフォード大学で環境システム学を研究するリチャード・ベイリーは言う。「それがわたしたちが予測している量です。本当に膨大な量ですよね」

13億トンのプラスチックはいずこへ?

科学者たちはここ数年、マイクロプラスチックの危険性について訴えかけてきた。マイクロプラスチックは細かく破砕されたプラスチックの粒子で、たやすく空中に舞い上がって世界中に飛散し、やがて植物や動物の内部に入り込む。一方で、環境内に蓄積したマクロプラスチックと呼ばれるプラスチックボトルなども、劣化してマイクロプラスチックとなり、排出され続けている。

ベイリーと共同研究者たちは、このようなプラスチックの循環について包括的な調査を実施した。そして2020年7月23日付の『サイエンス』誌に結果を発表したが、それは不安を招く内容だった。もし人類が一丸となって行動を起こさなければ、16年から40年の間に13億トンものプラスチックが海に流れ込んだり、陸上に堆積したりするだろうと警告を発しているのだ。

たとえ早急に抜本的な対策を講じたとしても、その量は7億1,000万トンに達する可能性がある。そのうち4億6,000万トンが陸地に、2億5,000万トンが海中に排出されると予測されている。

また、世界の大半の地域ではリサイクルが難しいプラスチックごみは焼却されるが、その量は2040年までに1億3,300万トンにのぼると試算されている。さらにプラスチックごみの焼却によって危険な有害物質と二酸化炭素(CO2)が放出され、地球の温暖化に拍車をかけることとなる。結局のところ、プラスチックの原料は石油なのだ。

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