PR

WIRED WIRED

ボルボの高級EV「ポールスター2」は電気自動車のあるべき姿を体現し、テスラを脅かす存在になった:試乗レビュー

洗練された走り

それよりも、ポールスター2で驚かされるのは、その洗練された走りだ。運転していると、モデル3より快適で荒々しさがなく(いい意味で)シンプルに感じる。高速道路にふさわしい速度性能を備えるが、都市部での移動にも適しており、走行モードは数が限られているので混乱することもない。

物理的なキーやスタートボタンはない。デジタルキーの入ったスマートフォンをもった人が近づくと、クルマがそれを検知して自動的にドアが開くシステムになっている。設定など細かいことを考える必要はなく、アップルの言葉を借りれば「ちゃんと動く」のだ。

回生ブレーキは少し重さを感じるが想定の範囲内で、試しに1時間ほど走ってみたが、ブレーキペダルに触れたのは本当に2回だけだった。なお、回生ブレーキはオフにしておくこともできる。

ハンドリングはモデル3よりわずかに優れている印象だ。決して重量が軽いクルマではないが、サスペンションのよさに加えて、重心が低いというEVの利点ゆえに、運転していて体が振り回されるようなことはまったくない。

BMWのEV「ミニ クーパーSE」でも同じことを感じたのだが、回生ブレーキを無視すれば、このクルマがEVであるという事実を忘れてしまう。テスラが目指しているが到達できていない「上質さ」を備えたモデルで、実によくできている。

北欧ブランドらしい美しさ

走りだけでなく、外観からインテリアまで、すべてにおいて失望させられる点はほとんどない。この事実だけでも、モデル3の購入を検討している人に考え直すよう説得するには十分ではないだろうか。

ポールスター2の航続距離は、オプションの「パフォーマンスパック」を付けても292マイル(約470km)と、モデル3には及ばない。ただし、パフォーマンスパックではブレンボ製ブレーキ、20インチのアルミホイール、ホイールごとに調節可能なオーリンズ製のダンパーといった装備が付いてくる。これに対してモデル3の場合、こうしたものはすべて別に購入する必要がある。

外観もポールスター2とモデル3を並べてみると、どちらが美しいかは明白だと感じた。試乗車が届いたときはロックダウン(都市封鎖)が続いていたが、近所の人がわざわざやってきて「いいクルマだね」と声をかけてきた。5ドアのファストバックに『宇宙空母ギャラクティカ』に出てくるサイロンの目のようなテールライトが特徴で、フロントグリルもテスラと違って形状に迷いがない。

黒を多用した内装は、北欧ブランドらしくミニマルなデザインでわざとらしさがなく、すべてが機能的にあるべき場所に収まっている。ダッシュボードの表示には視認性を優先して特別にデザインされたフォントが使われており、車外から窓越しに充電状況を確認したいときなどでも見やすくできている。

まるでスマートフォンそのもの

車載インフォテインメントシステムには、業界で初めてグーグルのモバイルOS「Android」を採用した。車載システムとスマートフォンの連携では、アップルは「CarPlay」、グーグルは「Android Auto」をそれぞれ提供しており、自動車メーカーはこれを独自に作り替えたものを自社モデルに搭載する場合が多い。だがボルボは今回、車載システムにもスマートフォンと同じものをそのまま使うという、ドライバーがずっと望んでいたシンプルな解決策をとった。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ