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新型「iPad Pro」は、“新しい種類のノートPC”へと進化しようとしている:製品レビュー

 アップルの「iPad Pro」の2020年モデルの最大の特徴は、性能が向上した上でマウスとトラックパッドに対応したことだろう。外付けの「Magic Keyboard」の登場も相まって、iPadの登場から10年目にして、ようやく“新しい種類のノートPC”になろうとしている--。『WIRED』UK版によるレビュー。

TEXT BY JEREMY WHITE

TRANSLATION BY RYO OGATA/GALILEO

WIRED(UK)

PHOTOGRAPH BY APPLE
PHOTOGRAPH BY APPLE

iPhoneを発表した2007年のスピーチで、スティーブ・ジョブズが「スタイラスを望む人がいるだろうか?」と問いかけたのは有名な話だ。もちろん、ジョブズはこのとき、モバイルデバイスの究極のコントローラーとしての「指」の素晴らしさを絶賛したのである。

iPhoneで必要なあらゆる操作は、ペンやマウス、キーボードではなく、人間の指によって同じようにできる--。こうした主張は、2010年に登場した初代「iPad」のときも変わらなかった。

そんなジョブズの記憶があるせいなのだろうか。3月に新型「iPad Pro」が発表された際には、一部で賛否両論が巻き起こった。これは主にマウスとトラックパッドへの対応に関することで、ジョブズのビジョンが欠点を抱えていたこと、端的に言って間違っていたことをアップルが認めた、ということのようである。

シンプルでうまくまとまった結論のように思えるかもしれない。だが、真相は違う。iPadは最初からずっと、この方向に向かっていたのだ。

従来のノートPCに匹敵するパワー

新しいiPad Proの特徴は、マウスやトラックパッド、キーボードへの対応だけではない。さらにアップル独自の新しいチップ「A12Z Bionic」を搭載している。新しくなったGPUは「A10X Fusion」の2.6倍の速さだというが、「A12X Bionic」との比較については、アップルは「より速くなった」とするだけで数字を出していない。

それもそのはず。新しいiPad Proは、ひとつ前のモデルから1パーセントしか高速化していないとする報告がある。これではスピードも性能も、顕著な差を感じることは難しい。とはいえ、これは前モデルが強力だったからでもある。パワーの点で、従来のノートPCに匹敵する水準にあることには変わりない。

新しいiPad Proはカメラが新しくなり、超広角レンズが加わった。ただし、この超広角レンズは1,000万画素であり、「iPhone 11」と同じ1,200万画素ではない。また、マイクのスペックが向上し、「スタジオ品質」のマイクを5個搭載するようになった。もちろん、アップルのいうスタジオ品質がどんなものであるのかは、推測するしかない。

「Wi-Fi 6」への対応は喜んでいいだろう。これによりWi-Fiによるデータ通信のスピードが、最大1.2Gbpsに高速化する。これが「MacBook」シリーズより先にiPadに搭載された点も興味深い。

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