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AIがホワイトカラーの仕事も奪う? その時代は、すでに単純な事務作業から始まっている

 テキストのカット&ペーストのような比較的単純な事務作業の一部が、徐々にロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)と呼ばれるソフトウェアによって自動化され始めた。そこにさらに人工知能(AI)が加わることで、進化が加速しようとしている。

TEXT BY WILL KNIGHT

TRANSLATION BY MAYUMI HIRAI/GALILEO

WIRED(US)

IMAGE BY CASEY CHIN; C.J. BURTON/GETTY IMAGES
IMAGE BY CASEY CHIN; C.J. BURTON/GETTY IMAGES

児童福祉や養子縁組、メンタルヘルスなどに関するサービスを提供している慈善団体のニューヨーク・ファウンドリングは2018年、“カット&ペースト地獄”に陥っていた。

さまざまな法的要件を満たすためには、異なる文書やデータベース間でテキストを移動させる必要がある。その作業に臨床医や管理スタッフたちが何時間もかけていたのだ。同団体の最高情報責任者(CIO)のアリック・ヒルは、当時のスタッフの年間転職率が42パーセントに達したのは、こうした単調なデータ入力が原因だったと考えている。

「わたしたちは華やかで活気のある事業を展開しているわけはありません」と、ヒルは言う。「単に紙の臨床記録から脱却しようとしているだけなのです」

ニューヨーク・ファウンドリングではそれ以来、退屈な作業を実行するために独自に作成した「ソフトウェアロボット」と呼ばれる単純なプログラムを使って、不満の多かったこれらの作業の大部分を自動化してきた。

プログラムの多くは、例えばテキストが入力されている欄をひとつのデータベースからコピーして別のデータベースに貼り付けるなど、ユーザーのキー操作を記録して模倣することによって構築されている。こうして何時間も続く反復的でストレスを誘発する作業を不要にしたのだ。

この結果、ニューヨーク・ファウンドリングの転職率は17パーセントに減少したという。「非常に驚きました」と、ヒルは言う。

作業の自動化とAIの組み合わせ

作業の自動化に当たり、ニューヨーク・ファウンドリングでは「ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)」と呼ばれる技術を手掛けるUiPathから支援を受けた。当時のプロジェクトでは、実質的な人工知能(AI)は一切必要とされなかった。

こうしたなか、UiPathは20年1月、提供しているソフトウェアロボットに強力で新しいAIアルゴリズムを使うアップグレードを開始した。これにより、さらに多くのオフィスにおいて、コピーをとったり画像をソートしたりといったより複雑で難しい作業をさせられると同社は考えている。最終的には反復的な作業を自動化する方法をソフトウェアロボットたちが徐々に自分で学習するようになることを、UiPathでは期待している。

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