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ジェフ・ベゾスの“1兆円基金”が気候変動と闘うために、いま支援すべき「4つの有望な技術」

 アマゾンのCEOであるジェフ・ベゾスが、私財から100億ドル(約1兆830億円)を投じて設立を表明した「ベゾス・アースファンド」。過去に例のない規模の資金を気候変動との闘いに投じるとしたら、どんな技術に使うべきなのだろうか。有望と見られている4つのエネルギー技術を紹介する。

TEXT BY DANIEL OBERHAUS

TRANSLATION BY MADOKA SUGIYAMA

WIRED(US)

ベゾスが彼のアースファンドのほんの一部でも脱炭素化を目指すさまざまな気候技術に投資するなら、こうした技術の導入は飛躍的に進むだろう。FEIFEI CUI-PAOLUZZO/GETTY IMAGES
ベゾスが彼のアースファンドのほんの一部でも脱炭素化を目指すさまざまな気候技術に投資するなら、こうした技術の導入は飛躍的に進むだろう。FEIFEI CUI-PAOLUZZO/GETTY IMAGES

アマゾンの最高経営責任者(CEO)で世界で最も富裕な人物であるジェフ・ベゾスが、このほど自らの純資産の約8パーセントに相当する100億ドル(約1兆800億円)を気候変動との闘いに投じると発表した。ベゾス・アースファンドという名のこの基金は、「自然界の保護に役立つ現実的な可能性をもたらすあらゆる取り組み」への支援に用いられると、ベゾスはInstagramに投稿している。

気候変動との闘い方を、億万長者が単独で国際社会に指図することには多くの問題がある。しかし、パリ協定のような国連の気候変動に関する枠組みが掲げる目標を、数々の前途有望な技術によって効果的に達成するには、迅速に調整可能な資金が不足していることも事実だ。

なお、ベゾスはアースファンドの基金をどのように配分するのかは明らかにしていない。だからジェフに、いくつかのアイデアを紹介したい。

宇宙太陽光発電

現在、地球には17京3,000兆ワット分の太陽エネルギーが放射されている。そのわずか1パーセントでも電力として取り込めれば、世界のエネルギー需要を十分に満たせるだろう。

だが、太陽光の吸収は口で言うほど簡単ではない。雲が太陽をさえぎることから、太陽光パネルの発電効率には限りがある。また太陽光を電力に変換するには、最高性能の太陽電池をもってしてもあまり効率よくできない。そもそも、いかなる場合でも太陽光発電は地球の半分の場所では選択肢になりえないのだ。

ところが、宇宙に巨大な太陽光発電所をつくり、その電力を地球に送ることができれば、太陽光による電力を常に利用できるようになる。「宇宙太陽光発電」というこの発想は、1940年代にアイザック・アシモフが最初に思いついた。SolarenやSolar Space Technologiesといったひと握りの企業が、宇宙太陽光発電関連のビジネスを構築しようとしてきたが、その技術の実現に必要な資金に欠けていた。

こうしたなか米空軍研究所は、1億ドル(約105億3,330万円)規模の計画を2019年に発表した。それは地球に太陽光による電力を放射する人工衛星用のハードウェアを開発する計画だ。ベゾスがアースファンドのわずか1パーセントでも宇宙太陽光発電の開発費に充てるなら、米国で利用できる資金は実質的に2倍になる。

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