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死せる名優たちが、デジタル技術で“復活”する時代がやってくる:「故人の代理人」がハリウッドで存在感

 故人である俳優のジェームズ・ディーンが新作映画に“起用”されたことが、米国では波紋を呼んでいる。亡くなった俳優がデジタル技術で“復活”する事例が相次いでいるが、こうした動きが今後さらに加速するかもしれない。その背後には、ハリウッドで著名人の遺族からパブリシティ権の管理を一手に引き受ける企業の存在が見え隠れしている。

TEXT BY ALEX LEE

WIRED(UK)

SUNSET BOULEVARD/GETTY IMAGES
SUNSET BOULEVARD/GETTY IMAGES

独立系制作会社のMagic City Filmsが、このほどジェームズ・ディーンを“復活”させる計画を明らかにした。復活といっても、本当に生き返らせるわけではない。既存の映像や写真を活用すると同時に、全身をCGIでつくり出すというデジタル技術による復活だ。

映画『理由なき反抗』で主演を務めたディーンは、ベトナム戦争を題材とする新作映画『Finding Jack』(原題)で助演を務めることになる。メガホンをとるのはアントン・エルンストとタティ・ゴリクで、ふたりは適任となる俳優を探すべく数カ月かけて調査を重ねた結果、ディーンを“抜擢”することになったという。

この知らせを聞いたハリウッドの大御所たちからは、非難轟々である。クリス・エバンスはCGによる復活について最悪だと言い放ち、「恥ずべきことだ」として理解を示さなかった。イライジャ・ウッドは、「ダメだね」と一蹴している。しかし、これまでにデジタルで復活したのはディーンが初めてではないし、今後もこうした例は続くはずだ。

鍵を握る“故人”に特化したエージェント

過去にもこういった“復活”の事例はある。1994年に世を去ったピーター・カッシングは、2017年の映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でグランド・モフ・ターキン役に復帰するために“復活”させられている。

同じように、出演作の制作中に死んだフィリップ・シーモア・ホフマンとポール・ウォーカーは、作品を完成させるためにデジタルで再現されている。キャリー・フィッシャーがスター・ウォーズの最終章となった『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に出演するために、デジタル技術で再現されたのも有名な話だ。

こうしたなか、知的財産のライセンスを供与する企業のWorldwide XRが、400人以上ものセレブリティや俳優、歴史的人物、ミュージシャン、スポーツ選手などの故人に関する権利を保有していると、2019年11月に発表した。パンドラの箱が勢いよく開けられてしまったからには、亡くなった有名人が次々にスクリーンに“復帰”していくことになるかもしれない。

Worldwide XRは設立されたばかりの企業で、マーケティング会社のCMG Worldwideとコンテンツ制作スタジオのObserve Mediaとの合併により誕生した。公式ウェブサイトによると、同社が保有している権利はジェームズ・ディーンのほか、アリーヤ、ベティ・デイビス、ベティ・ペイジ、バート・レイノルズ、チャック・ベリー、イングリッド・バーグマン、マルコム・Xといった大勢の故人が顔を揃えている。

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