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人工知能に小説を“書かせる”と、こんな作品が生まれる

 人工知能に小説を“書かせる”コンテストが盛り上がりを見せている。Wikipediaの記事とツイートを集めて並び替えたものや、文字によるビジュアルアートを目指したものなど多種多様だが、こうしたなか強力なツールが登場した。数十億の単語を使って訓練された機械学習モデルだ。

TEXT BY GREGORY BARBER

TRANSLATION BY CHIHIRO OKA

WIRED(US)

オレゴン州ポートランドに住むアーティストのダリウス・カゼミは数年前の11月、Twitterに絶え間なく流れてくる小説家志望者たちのつぶやきを眺めていた。11月は「全国小説執筆月間(National Novel Writing Month、通称「NaNoWriMo」)」で、多くの人が1カ月で50,000ワードを超える作品を書き上げることに挑戦する。

Twitterの自動ツイートボットを主な表現手段にしているカゼミにとって、50,000ワードという長さはいかにも大変そうに感じられた。「参加する気はまったくありませんでした」と、カゼミは言う。「でも、もしコンピューターが代わりに書いてくれるなら、やってみてもいいなと思ったんです」

このアイデアをツイートしてみたところ、すぐさま同じようなことを考えていたアーティストたちから反応があり、オープンソースソフトウェアの共有プラットフォーム「Github」でプロジェクトが立ち上がった。小説を生成するプログラムのコードを、みんなが共同で書き始めたのだ。

カゼミは普通は、小説のような長い文章には手を出さない。140字という簡潔さが気に入っているからだ。そこで今回もツイートをベースに長いテキストを完成させるプログラムをつくることにした。Twitterの宇宙から疑問を投げかける形式のツイート(サブツイートが多かった)と、それにうまく対応するようなものを拾ってきて、組み合わせるのだ。

いくつか興味深い作品ができたが、カゼミは満足しなかった。そこで、オンラインの夢日記からエントリーを探してきて、それらをツイートのやりとりをつなぐように配置し、登場人物が遁走状態にあるかのような構成にしてみた。カゼミはできあがった最初の作品に、「少年少女たちが家のあたりをさまよう」というタイトルを付けた。

アルゴリズムが生成したシュールなパスティーシュ

NaNoWriMoの裏イベントとでも呼ぶべき「NaNoGenMo」(ライティングではなくジェネレイティングというわけだ)が始まってから、6年が経った。11月の1カ月でコンピュータープログラムを使って50,000ワードの小説を創作することに取り組むというこの企画は、規模は大きく拡大したものの、根本の部分では変わっていないとカゼミは語る。Githubのリポジトリには、数百ものプログラムとそれが生み出した「小説」が置かれている。

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