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テスラはレーザーに「ガラスの清掃」という新たな用途を見つけ出した

 テスラは完全自動運転のためにレーザーを用いたセンサーは搭載しないと主張してきた。ところが同社が出願した特許によると、レーザーを用いた技術の採用を検討しているらしい。しかも世界を“見る”ためではなく、その目的はフロントガラスやカメラレンズの清掃だ。

TEXT BY ALEX DAVIES

TRANSLATION BY YUMI MURAMATSU

WIRED(US)

テスラは特許のなかで、ワイパーでガラスの汚れを拭きとって乾燥させると「無駄な時間」が生じるうえ、洗浄液がカメラの電子機器に損傷を与える恐れがあるとしている。RIVERNORTH PHOTOGRAPHY/GETTY IMAGES
テスラは特許のなかで、ワイパーでガラスの汚れを拭きとって乾燥させると「無駄な時間」が生じるうえ、洗浄液がカメラの電子機器に損傷を与える恐れがあるとしている。RIVERNORTH PHOTOGRAPHY/GETTY IMAGES

イーロン・マスクは、自律走行車で使われるレーザー光を用いたセンサー「LiDAR」をテスラのクルマに搭載したくないのかもしれない。だが、少なくとも一部のテスラ社員は、クルマの周囲を見るうえでレーザーが役に立つと信じているようである。

レーザーを使うといっても、LiDARのように光子を発してから反射して戻ってくるまでの時間を計測し、世界を“見る”わけではない。テスラの半自動運転システム「オートパイロット」の中枢を担うカメラの視界をさえぎる汚れを吹き飛ばすのだ。

ガラスやソーラーパネルの汚れを吹き飛ばす

このほど公開された特許出願情報によると、テスラは「汚れを清掃するパルスレーザー(pulsed laser cleaning of debris)」に関する特許を2019年5月に出願していたことが明らかになった。フロントガラスやソーラーパネルには頻繁に汚れが付着するが、同社はその両方において、メリー・ポピンズが清掃したようにシミひとつないレベルを維持することに関心をもっている。

太陽光パネルと屋根用タイルを一体化した「Solar Roof(ソーラールーフ)」事業も展開しているテスラだが、ソーラールーフに汚れや鳥のふんがたまると、エネルギーの出力が低下してしまう。また汚れたフロントガラスも、人間のドライバーの視線を阻むと同時に、車線を選ぶオートパイロットのカメラにとって問題になる。

カメラはテスラが目指す「完全自動運転」の中枢を担う部分だ。そして今回の特許によると、テスラはカメラのレンズ自体についた汚れを清掃するためにレーザーシステムを使用することにも関心をもっているという。

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ほとんどの人にとっては、フロントガラスにあるワイパーでこと足りるかもしれない。しかしテスラは特許のなかで、ワイパーでガラスの汚れを拭きとって乾燥させると「無駄な時間」が生じるうえ、洗浄液がカメラの電子機器に損傷を与える恐れがあると指摘している。特許で主張されているように、レーザーを使用して望まない汚れを焼いたほうが、ワイパーよりも速く、すべてを意図した通りに機能させることができる可能性はある。

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