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ランニングシューズのプラスティック使用量は、素材の工夫でここまで減らせる:新興メーカーVejaの挑戦

 新興シューズメーカーのVejaが、シューズのプラスティック使用量を削減する取り組みを加速させている。このほどVeja初の高機能ランニングシューズとして発売した「Condor」はプラスティック使用量を全体の半分以下にまで抑えながら、高い機能性を実現した。完全な「脱石油由来」へは道半ばだが、確立されたプロセスの徹底的な見直しによって目標へと少しずつ前進している。

TEXT BY LIZ STINSON

TRANSLATION BY MITSUKO SAEKI

WIRED(US)

PHOTOGRAPH BY VEJA/ARTHUR WOLLENWEBER
PHOTOGRAPH BY VEJA/ARTHUR WOLLENWEBER

毎朝のランニングに必要なエネルギーとして、石油はコーヒーやオートミールと同じくらい役に立っている。フットウェア業界全体が、プラスティックの原料である石油に頼り切っているからだ。

なかでもランニングシューズはプラスティックへの依存度が高い。ランナーの足元を安定させ、衝撃を和らげ、申し分のない弾力性を発揮する務めをまっとうするために、標準的なシューズはほぼ全体がプラスティックと発泡材でつくられている。

TPU(熱可塑性ポリウレタン)、EVA(エチレン酢酸ビニル)、PET(ポリエチレンテレフタラート)--。靴ひもの通し穴、しゃれた図柄、頑丈なアウトソール、クッションの効いた内側にいたるまで、ランニングシューズを形づくっているのは、これらのややこしい頭文字の組み合わせだ。

「これらの素材はクレイジーそのものです」と、セバスチャン・コップは言う。「ランニングシューズには、柔軟性や耐久性、形状記憶性が必要です。プラスティックはそれらを実現する最も安価な素材なのです」

コップが友人と共同で創業したVejaは、フェアトレードの実践とサステナブルな製品づくりで人気を確立したフランスのシューズメーカーだ。まったく新しいシューズとして登場した「Condor(コンドル)」は、Veja初の高機能シューズであると同時に、プラスティックを使わずにランニングシューズをつくることがいかに難しいかをいやというほどわからせてくれた製品でもある。

Vejaは定価150ドル(約16,300円)のコンドルを、初の「脱石油由来」ランニングシューズと銘打っているが、そう断言するにはいささか無理がある。コンドルにはバージンプラスティックと呼ばれる再生原料を使わないプラスティックが、まだたくさん使われているからだ。そのことがVejaを大いに悩ませている。

順当な比率からのスタート

コンドルは全体の約53パーセントにバイオベースの素材とリサイクル素材を使用しているが、残りの47パーセントはバージンプラスティックとゴムでできている。今後改善の余地はあるにせよ、自己資金で運営する企業がつくるランニングシューズとしては、この程度の比率からスタートするのが順当なところだとコップは語る。

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