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あの失敗した「海洋清掃マシン」が新たな舞台で復活。東南アジアの河川でプラスティックごみを回収へ

すでに2隻のインターセプターが、インドネシアとマレーシアで航行している。もう1隻はベトナムのメコン川での航行を準備中で、4隻目はドミニカ共和国で航行する予定だ。

ヒントになった先行事例

確かにインターセプターは素晴らしいアイデアだが、河川を航行するごみ回収船というアイデアはすでに実行に移されている。数年前からボルティモアで河川のプラスティックを集めるごみ回収船が航行しているのは、周知の事実だ。

その船とは、大きな目玉が飛び出た「ミスター・トラッシュ・ホイール(Mr. Trash Wheel)」である。このごみ回収船はボルティモア港で年間200トンものごみをすくい上げており、「プロフェッサー・トラッシュ・ホイール」という仲間もいる(ミスター・トラッシュ・ホイールのInstagramアカウントをフォローしていないと、見逃しているかもしれない)。

「科学者は長らく、河口の上流におけるごみ回収船の運航こそが、海洋プラスティックごみ問題の正しい解決法だと主張し続けてきました」と、アダム・リンドキストは語る。リンドキストは、非営利組織ウォーターフロント・パートナーシップ・オブ・ボルティモアで、ボルティモア港の汚染削減と環境再生を目指す活動を行うヘルシー・ハーバー・イニシアチヴの責任者だ。「オーシャン・クリーンアップが河川でのごみ回収船という方法をまねたのは、この方法への最大の賛辞だといえます」

ミスター・トラッシュ・ホイールはボルティモアの河川向けに開発されているが、オーシャン・クリーンアップはインターセプターを大量生産できるように設計した。そのうえインターセプターはかなりハイテクである。ボルティモアのごみ回収船は水車、すなわち川の流れで回転する外輪によってベルトコンベヤーを動かし、バックアップとして太陽光発電を用いる。一方、インターセプターは太陽光発電のみで動く。

世界中の河川へも輸送可能

オーシャン・クリーンアップの創設者兼最高経営責任者(CEO)のボイヤン・スラットは10月26日、プラスティックごみに見立てた多数のラバーダックを水面に流してデモンストレーションを実施している。このようにプラスティックごみは、インターセプターのベルトに乗って河川から船内に上がっていく。それから“シャトル”のように往復する箱に集められる。

集められたプラスティックごみは、その箱から下部にある6つの大型のごみ容器に落とされる。この容器が満杯になると、インターセプターのシステムがその地域のスタッフにメールを送信する。メールを受信したスタッフがタグボートでやって来て、容器を川岸まで運ぶ。インターセプターは1日に約50,000kgのプラスティックごみを回収可能で、20年もつ。

オーシャン・クリーンアップによると、インターセプターには世界中の河川に輸送しやすい利点もある。もちろんすべての河川を調べたわけではないが、とりわけ大量にプラスティックごみを排出している河川の特定によって、オーシャン・クリーンアップはこの問題に大きな進展をもたらすことができる。

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