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“道なき道”を走破するミニマルな電気SUV、米スタートアップが開発

 道なき道を走破することに特化した電気自動車(EV)の開発を、スタートアップのボリンジャー・モーターズが進めている。大量の荷物を積んだまま深い川でも難なく渡り、岩場を乗り越えてゆくために設計された新しいEVは、次世代版「ハマー」のような存在になることを目指している。

TEXT BY ERIC ADAMS

TRANSLATION BY MADOKA SUGIYAMA

WIRED(US)

ボリンジャーは、電気自動車(EV)に重点を置く多数の新たな自動車メーカーのひとつにすぎない。だが同社は、世界中の路面が悪い地域を走破する仕様を備えた2種類のクルマによって頭角を現そうとしている。PHOTOGRAPH BY ERIC ADAMS
ボリンジャーは、電気自動車(EV)に重点を置く多数の新たな自動車メーカーのひとつにすぎない。だが同社は、世界中の路面が悪い地域を走破する仕様を備えた2種類のクルマによって頭角を現そうとしている。PHOTOGRAPH BY ERIC ADAMS

電気自動車(EV)の時代になって10年以上が経過し、自動車業界はほぼあらゆる種類のクルマにバッテリーを導入するようになった。

街を走るための小型モデルから目を見張るようなスポーツカー、豪華なSUV、ピックアップトラックまで、ドライバーは好みや予算に合わせてさまざまなEVを選んで購入し、排気ガスをまき散らすことなく帰宅できる。さらに、ジャガーの「I-PACE」のようなオフロードモードを選べる四輪駆動のEVなら、未舗装の道を進んでいくこともできる。

だが、岩場を進んで川を渡るようなオフロードを本気で走りたいなら、いまだに頼りになるのは内燃機関で動くクルマだ。

こうした状況を踏まえ、ロバート・ボリンジャーはオフロード走行が可能なEVの開発に取り組んでいる。彼の名を冠した自動車メーカーのボリンジャー・モーターズ(Bollinger Motors)は、バッテリーで荒野を走破する計画を打ち立て、9月末に電気SUVとして発表した。4ドアのSUVと4ドアのピックアップトラックで、いずれも完全なEVだ。「B1」「B2」という名のそのクルマは、外見が非常にいかつい感じで、同社が2017年に発表した2ドアSUVのコンセプトを踏襲している。

「EVを開発したいと思っていましたが、テスラ・ロードスターの小型版をつくる気はありませんでした」と、連続起業家でもあるボリンジャーは言う。彼は最高経営責任者(CEO)だったヘア製品メーカーの売却益をもとに、EV開発の資金を調達した。

「道具がほしかったんです。自分の農場で使えるものがね。つまり、合板やツーバイフォー材を積めるようなトラックです。そういったトラックでオフロードを走れるタイプのEVは、わたしたちの非常に熱心な支援者も望んでいるものです」

直線的で飾り気のない仕上がり

2015年にニューヨーク州北部で創業し、昨年になってデトロイトに拠点を移したボリンジャー・モーターズは、EVに重点を置く多数の新たな自動車メーカーのひとつである。

この種のスタートアップは、大手自動車メーカー数社が長らく独占していた業界の利益にあずかろうとしている。例えば、リビアン(Rivian)は、アマゾンから10万台の配送用EVバンの注文を受けたところだ。ダイソンはかなり興味深い特許を出願した[編註:のちにEVの開発を断念している]。Virya Mobility 5.0という企業は、インドで電気オートリキシャを製造している。

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