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ドローン宅配の実用化に向け、「ドラッグストア」との連携が鍵になる

アプリから注文すると、同社によると「数分以内」にカタマラン(双胴船)のようなWingの空飛ぶ配達機が玄関前か庭先の上空に到着し、ホバリングしているはずだ。2020年10月まで続けられる予定のバージニア州での試験プログラムは、アルファベット社が4月からオーストラリアで実施している同様の試験プログラムをもとにしている。

事業化を模索するなか、両社ともにドラッグストアに行き着いたことは驚きではない。まず、そこには緊急性がある。おむつや下痢止めを補充したい場合、すぐに手に入れたいことが多い。

それに店に駆け込むことなく家にいられるなら、そのほうがありがたい。こうした場合、即座に配達してくれるなら喜んで割増料金を支払うことだろうと、ジョシュア・ジーリングは指摘する。彼は15年に短期間でサービスを終えたドラッグストアのドローン配送サービス「QuiQui」を運営していた。のちにドローン物流企業のKittyhawk.ioを設立したジーリングは、QuiQuiを立ち上げたのは規制が追いついてくる前だったので、数年早かったと語っている。

なお、Wingはバージニア州でのサービスを、追加料金なしで消費者に提供している。UPSのガネシュは料金について議論するには時期尚早だと言う。

FAAに安全性を実証できるか

ドラッグストアの宅配サービスが、ここ数年で広まっているのは、こうした背景がある。CVSとウォルグリーンには、すでにトラックによる従来型の宅配サービスがある。アマゾンは18年にオンライン薬局のPillPackを買収し、医薬品の宅配に参入している。同じようにNimbleやMedly Pharmacyなどのスタートアップも、宅配サービスを提供している。

ドローンによるサービスを引きつけるだけの、さらなる魅力的なポイントもある。商品そのものは小さくて軽量なものが多く、積載量が限られている機体に向いている。それにほとんどの顧客は店舗から1.5~3km以内に住んでいるので、航続距離に関する問題も少なくて済む。

「市販薬の宅配というビジネスの仕組みには、素晴らしい要素が揃っているのです」と、ジーリングは言う。WingもUPSも、まだ処方薬の宅配には参入していない。定期的な医薬品の補充はサービスの確立に役立つが、一般的に処方薬は緊急性が低いので、素早い宅配がそこまで求められているわけではない。

Wing、UPS、またはその他の事業者がドローン宅配を本格展開できるようになるには、安全性や、既存の航空交通を妨害したり、プロペラ音で地上の住民に迷惑をかけたりしないことを、FAAに理解してもらう努力を続けなければならない。このプロセスにはおそらく何年もかかるだろう。それまで、下痢止めはまとめ買いしておいたほうがいい。

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