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鳥のような二脚ロボットと“ドローン”が合体!? 米大学が開発に取り組む合理的な理由

 鳥のように二脚で歩き、ドローンのような4つのプロペラまで搭載した奇妙なロボットの開発を、米国の研究チームが進めている。その理由は、足場の悪い場所ではホバリングすればうまく移動できるうえ、急な斜面は脚でよじ登らずにひとっ飛びすれば済むからだ。まだ開発途上ではあるが、研究者たちは将来的に災害救助の支援や火星探索への活用を目指している。

TEXT BY MATT SIMON

TRANSLATION BY MITSUKO SAEKI

PHOTOGRAPH BY ALIREZA RAMEZANI, SOON-JO CHUNG, MORTEZA GHARIB
PHOTOGRAPH BY ALIREZA RAMEZANI, SOON-JO CHUNG, MORTEZA GHARIB

人間は鳥たちに羨望の眼差しを向けている。軽々と空を飛んでいるように見えるうえ、公園では食べ切れないほどのパンくずをお年寄りたちに恵んでもらえるからだ。そして見落とされがちだが、鳥たちにはもうひとつできることがある。

空を飛ぶことと、パンくずを追って2本脚で歩きまわること。ふたつの中間にあるものは何だろう? それは人間ならつまずいてしまうような悪路でも、鳥たちは羽をパタパタさせながらバランスをとって歩くことができることだ。つまり、鳥はハイブリッド仕様の生き物というわけである。

ロボット技術者はときに自然界から着想を得ようとするが、この「中間領域」は見落としてきた。地面を歩くロボットや宙を飛ぶロボットは存在しても、両方をこなすロボットは開発されていない。

「ドローンか、二足歩行ロボットか--。そのいずれかの開発に誰しもが注力しているのです」と、カリフォルニア工科大学のロボット研究者チョン・スンジョは指摘する。「いま目指しているのは、タイプの異なるふたつのロボットをひとつにするための土台づくりです」

スラスターに秘められた能力

チョンらのチームは見慣れぬ形のマシンをこのほど公開した。その姿は昔のゲーム「MechWarrior」に登場した戦闘ロボットのようだ。その名は見た目の通りに「LEg ON Aerial Robotic DrOne(空飛ぶ脚付きロボット型ドローン)」で、略した愛称は「LEONARDO(レオナルド)」である。二足歩行はもちろんのこと、胴体にとり付けたドローンのプロペラのようなスラスターを使って移動することもできるのだ。

メインとなるのはホバリングのような動きだ。開発者に言わせれば、この原始的ながらも斬新な歩き方のおかげで、けが人を救急ドローンに運び込むこともできるし、火星の表面を探索することさえ理論的には可能なのだという。

とはいえ、まだよちよち歩きの段階だ。研究者たちはLEONARDOにスラスターを搭載する実験をいまだに続けているが、そこではLEONARDOはロープにつながれている。どうやら、いますぐ険しい山々に登らせるつもりはないようだ。

LEONARDOは高さ2.5フィート(約76cm)だが、カーボンファイバー素材のおかげで重量は6ポンド(約2.7kg)と軽い。その姿はまるで、北米に生息する大型のツルのようにも見える。ひょろ長い2本の足で宙返りこそしないものの、ボストン・ダイナミクスがつくったお馴染みの二足歩行ロボット「Atlas(アトラス)」に似た歩き方をする。

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