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なぜ女性だと「インフルエンサー」と呼ばれ、男性は「クリエイター」なのか?

 ソーシャルメディアにおいて、影響力のある女性は「インフルエンサー」と呼ばれ、男性は「クリエイター」という呼び名を好むことが多い。なぜこういった違いが生まれるのだろうか?

TEXT BY EMMA GREY ELLIS

TRANSLATION BY YASUKO BURGESS/GALILEO

オンラインで人からどのような人間であると位置づけられるのか──。そこには本人が自らをどうみなし、どうアピールしているかに加えて、根底には性差別が存在している。ELENA LACEY/GETTY IMAGES
オンラインで人からどのような人間であると位置づけられるのか──。そこには本人が自らをどうみなし、どうアピールしているかに加えて、根底には性差別が存在している。ELENA LACEY/GETTY IMAGES

オンラインで人からどのような人間であると位置づけられるのか--。そこには本人が自らをどうみなし、どうアピールしているかに加えて、根底には性差別が存在している。EL

「ソーシャルメディアのインフルエンサー」であることと、その活動内容やオーディエンスの規模には何の関係もない。インフルエンサーとは、かつて商品を売りつけることができるフォロワーの数が100万以上と膨大である人のことを意味した。

ところがその後、マーケターたちはインフルエンサーの意味を拡大解釈して、接頭語をあれこれつけ始めた。「マクロ・インフルエンサー」に「マイクロ・インフルエンサー」、果てはフォロワー数が1,000人ほどの「ナノ・インフルエンサー」なる呼び方まで編み出したのだ。

インフルエンサーは、もはやジャンルの枠にも限定されていない。美容やライフスタイルを売りにする標準的なインフルエンサーが存在する一方で、レストランのインフルエンサー、不動産のインフルエンサー、ペットのインフルエンサーなども登場している。

ところで、自分のオンラインでの名声を「インフルエンス(影響力)」だと思ってもらいたい場合、確実な方法がひとつだけある。それは「女性であること」だ。

一方で、インターネット上の男性の多くは何が何でもインフルエンサーと呼ばれることを避けるだろう。たとえインフルエンサーという呼称が、ブランドの構築や「#sponsored」タグの獲得、製品や自分のプロモーションなど、自分が取り組んでいる仕事の定義に合致する場合であってもだ。

なぜ「インフルエンサー」という呼び名は嫌われる?

男性たちは「デジタル・コンテンツ・クリエイター」や「コンテンツ・プロデューサー」といった呼称、あるいは「ゲーマー」のように業界を特定した呼び名を好む。その理由はたいてい、自分自身をアーティストかエンターテインメント業界の人間だとみなしているからである。もしくは、何人かのコンテンツ・クリエイターとエージェントが明かしてくれたように、「インフルエンサー」という表現自体を心底嫌っているだけという場合もある。

女性でもその呼び名を嫌っている人は多い。だが、こうしたクリエイターを話題にする際に、人々は一般的に広く浸透している前提に目を向けている。つまり、“メイク男子”として知られるジェームズ・チャールズは「男性の」美容インフルエンサーである。そして動画プラットフォーム「Twitch」で自分のビデオゲームをストリーミング配信している女性たちは、「女性の」ゲーマーなのだ。

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