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「EVの時代」をいち早く体験したければ、ノルウェーを訪れてみるといい

 世界で最も電気自動車(EV)が普及している国は、実はノルウェーである。街のいたるところをEVが走り、充電インフラが全国に広がる様子は、まるで10年か20年先の未来にタイムスリップしたかのようだ。政府の大規模な優遇措置によって「EV天国」の様相を呈しているノルウェーでは、国内をEVに乗って旅する「EVツーリズム」まで推進されている。

TEXT BY BRETT BERK

TRANSLATION BY YUMI MURAMATSU

WIRED(US)

人口はわずか550万人ノルウェーは、テスラにとって人口当たりの市場規模が最大の国というだけではない。売上高が世界で4番目に大きな国でもあるのだ。FREDRIK BJERKNES/GETTY IMAGES
人口はわずか550万人ノルウェーは、テスラにとって人口当たりの市場規模が最大の国というだけではない。売上高が世界で4番目に大きな国でもあるのだ。FREDRIK BJERKNES/GETTY IMAGES

米国では新車販売台数の約3分の2を、ガソリンエンジンで動くSUVやピックアップトラックといった大きなクルマが占めている。そんな米国でのクルマの旅に慣れていたならば、ノルウェーでの光景はまるで異世界のように感じるかもしれない。

街中を走っているクルマが、ボルボやサーブといった北欧ブランドばかりだからというわけではない。「スマート」やフォルクスワーゲン「up!」といった小さなクルマが、米国の一部の人たちよりも小さな空間に詰め込まれているからでもない。ノルウェーは世界で最も電気自動車(EV)が普及している国なのだ。

ノルウェーでは、バッテリーの電力で走るクルマをいたる所で見かける。まるで10年か20年先の未来にタイムスリップしたかのようだ。

それでもこの白夜の国は、EVの静かな走りとゼロエミッションという環境性能を国民だけに知ってほしいと考えているわけではない。国外からノルウェーを訪れた人たちにも同じような体験をするのみならず、同国で急成長しているEVツーリズムに参加してほしいと考えているのだ。

ノルウェーがEVを推進する理由

ノルウェー行きのチケットを購入する前に、すこし背景を学んでおこう。ノルウェーは北海などの沖合いにある油田やガス田のおかげで、何十年にもわたって世界最大の石油・天然ガスの輸出国のひとつとしての地位を築いてきた。GDPのうち石油と天然ガスが、なんと約20パーセントを構成している。

ノルウェー政府は、二酸化炭素を大量排出する産業のほぼすべてのプロセスと利益を監視し、コントロールしている。そして1990年代以降は罪滅ぼしでもするかのように、これらの産業から得た利益を公益のために使おうとしてきた。

その取り組みにおける重要な柱のひとつが、EVの推進だ。ノルウェー政府は消費者と地方政府に対して、さまざまな政策を通じてEVの普及を促してきた。EVの購入やリースに大規模な税制優遇を適用し、充電スタンドの建設には公私を問わず助成金を支給する。

またEVのドライバーは、市街地にある多くの駐車場や高速道路の車線の制限を免除される。さらに有料道路やカーフェリー、駐車場の料金が割引になる。ノルウェーでは電力のほぼすべてを水力発電から得ているので、罪の意識をもたずにドライヴを楽しむうえでこれほど素晴らしい場所は、地球上でほかに存在しない。

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