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ドライバーの飛距離が伸び続ければ、ゴルフのあり方が変わる?

 ゴルフの世界では、トレーニングや用具の進歩に伴いドライバーショットの飛距離が伸び続けていることが波紋を呼んでいる。プレイヤーが打ったボールが障害物を飛び越えるようになれば、プレイが機能しなくなる恐れがあるからだ。対策として、コースの見直しをはじめボールの性能を弱めるなどさまざまな声が出ている。

TEXT BY ROBBIE GONZALEZ

TRANSLATION BY KAREN YOSHIHARA/TRANNET

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PHOTOGRAPH BY WIRED US
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ゴルフで記録されたドライバーショットの最長飛距離は? そんな問いをデータ分析好きなスポーツファンに投げかければ、きっと同じような答えが返ってくると思うかもしれない。だが、答えは驚くほどばらばらだ。

最長飛距離の記録保持者はマイク・オースティンだという声がある。パワーヒッターとして有名なオースティンは、1974年にラスベガスで開催された全米シニアオープンゴルフ選手権で、515ヤード(約471m)の飛距離を記録した。

しかし一方で、最長記録を有するのはカール・クーパーだという見方もある。1992年に開催されたバレロテキサスオープンの第3ホール、クーパーのティーショットは舗装されたカート道路上でバウンドした。そのまま転がり続けたボールが止まったとき、距離は787ヤード(約720m)に達していたのだ。

また、プロゴルフ協会(PGA)は、2004年のセントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズでデイビス・ラヴ3世が出した476ヤード(約435m)を、ドライバーショットにおける飛距離の公式最長記録としている。ツアーで計測された最長記録は、18年のWGC-デル・テクノロジーズ・マッチプレーでのダスティン・ジョンソンによる489ヤード(約447m)だが、この大会でのショットはPGAの公式統計には記録されない。

こうした混乱を招く原因や規定は数多くある。競技中のドライバーショットか、PGAツアーにおける記録か、マッチプレーでのショットまたはストロークプレーでのショットか、どのように記録されたか--。

結局のところ「ドライバーショットの最長飛距離」というのは、統計としてはそれほど意味がない。記録的な飛距離を出したティーショットのほとんどは偶然の産物であり、プレイヤーの腕前よりも気まぐれな運によるところが大きいと言われているからだ。

飛距離を正確に把握するにはどうしたらいいか

ゴルファーの飛距離を正確に把握するには、「キャリー」と呼ばれる距離に着目する必要がある。キャリーとは、ボールが空中を飛んでティーグラウンド(ティーアップしてホールの1打目を打つ場所)と同じ高さの地面に落ちるまでの距離のことだ。

「キャリーなら330ヤード(約302m)くらいまで飛ばせます」と、PGAツアーランキングのトップゴルファーのひとりで、屈指のヒッターでもあるダスティン・ジョンソンは話す。これは調子のいいときの数字で、平均では301ヤード(約275m)だ。ジョンソンの最長キャリーは、18年に337.9ヤード(約309m)に達した。

330ヤード超のキャリーを記録するドライバーショットは、めったに出ない。それでも毎シーズン、ツアープレイヤーの何人かはこの記録をたたき出している。340ヤード(約311m)超、ましてや350ヤード(約320m)超に達することは極めてまれだ。

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