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Amazonで商品をランク付けする「星」の仕組みは、かくも難解だった

出来上がったエコシステム

また、Amazonに掲載されている「本物であると判明した」レヴューであっても、見た目の通りとは限らない。「本物とわかったレヴューであっても、考慮したり削除したりしなければならないものはたくさんあります」と、アマゾンの元社員で現在はAmazonを利用する販売者のためのコンサルタンティングを手がけているクリス・マッケイブは語る。

「こうしたレヴューはすべて、その製品と利害関係にある購入者のアカウントから書き込まれています」

例えば、販売企業が購入後にペイパル経由で払い戻している場合もある。アマゾンは「何らかの報酬(無料または割引価格での商品の提供、返金、償還を含む)と交換に投稿される、あるいは誰かのために投稿される」レヴューの投稿を禁じている。

販売者にとってレヴューは重要だ。同じようにアマゾンにとっては、レヴュアーを引きつけておくことが重要になる。Amazonで販売されている商品の多くは、アマゾンの社名で販売されているわけではない。こうした商品を顧客に信頼してもらうには、ますます拡大していくレヴュアーのネットワークにアマゾンは依存することになる。そして、こうしたレヴュアーたちは無償で働いているようなものだ。

ボットが目を光らせるレヴュアーランキング

この仕組みは、レヴューが本物か偽物か区別するだけにとどまらない精巧なエコシステムを生み出した。まず挙げられるのは、「Amazon Vine 先取りプログラム」だ。販売者は新商品を無料で提供する代わりに、レヴューを書いてもらえる。「ただでもらえるなら、やりたい! 」と思った人もいるかもしれないが、残念ながら選ばれた人だけを対象としたプログラムだ。

またアマゾンは、レヴュアーたちをレヴューしてランク付けしたリスト「10,000名のカスタマーレビューワー」[編註:日本のAmazonのリストはこちら]を作成しており、ここでの順位は常に見直されている。このエリートクラブのメンバーになった人たちは、プロフィールに「ベスト500レビュアー」といったアイコンを付けることができる。

レヴュアーのランク付けは、ある人がそれまでに投稿したレヴューの数だけではなく、何人の買い物客がその内容を「役に立つ」と思ったかによって決められる。流行を生み出す名誉あるレヴュアーたちをリストアップしたAmazonのウェブページは、「こちらのお客様によって書かれたレヴューをご覧ください。皆様にとって、とても参考になるでしょう」と、誘っている。

さらにアマゾンは、前年までのトップ・レヴュアーたちを「レビュアーの殿堂」で称えている。しかし、そこでの競争は激しい。トップの10,000人以内にランク入りしたからといって、栄誉ある席にいつまでも安穏としていられるわけではない。誰をリストから削除すべきか、掲示板サイト「Reddit」の便利な“ボット”が毎日モニターしているからだ。

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