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化粧は“仮装”ではない、わたしは「わたしのまま」きれいになる:中国版インフルエンサーが教えてくれたこと

 SNSで絶大な影響力をもち、中国のオンラインマーケティングで欠かせない存在となっている、中国版インフルエンサーの「KOL(Key Opinion Leader)」。中国版Twitterの「微博(ウェイボー)」で300万人のフォロワーをもつなど、たった2年で“美容系KOL”のトップクラスに上り詰めた女性がいる。彼女は、化粧という行為がもつ力や、いまKOLに求められる能力をどのように考えているのだろうか。

TEXT BY MANAMI MATSUNAGA

ダー・ラオ・ティエン中国・湖南省出身。中国トップクラスの美容系KOL(日本でいうインフルエンサー)として活動している。わかりやすさと笑いを交えたトークを動画の特徴としており、美容系以外にも、ファッションやライフスタイルについての動画配信も行なう。シャネル、SK-II、イヴ・サンローラン、ルナソルなど中国内外のブランドとの提携実績多数。中国オンライン美容界のオスカーと呼ばれる「Tmall Beauty Awards」年度大賞受賞など。PHOTOGRAPH BY SHINTARO YOSHIMATSU
ダー・ラオ・ティエン中国・湖南省出身。中国トップクラスの美容系KOL(日本でいうインフルエンサー)として活動している。わかりやすさと笑いを交えたトークを動画の特徴としており、美容系以外にも、ファッションやライフスタイルについての動画配信も行なう。シャネル、SK-II、イヴ・サンローラン、ルナソルなど中国内外のブランドとの提携実績多数。中国オンライン美容界のオスカーと呼ばれる「Tmall Beauty Awards」年度大賞受賞など。PHOTOGRAPH BY SHINTARO YOSHIMATSU

「KOL」という言葉をご存知だろうか。

Key Opinion Leaderの頭文字であるこの言葉は、主に中国のオンラインマーケティング市場を語るときに用いられ、SNSで影響力をもついわゆる「インフルエンサー」的な存在のことを示している。

北京在住の大●(=にんべんに老)甜(ダー・ラオ・ティエン:以下ダーラ)は、メイクアップの方法やおすすめ化粧品の紹介など美容系動画の配信を行なう人気KOLだ。フォロワー数は中国版Twitterの「微博(ウェイボー)」で345万人、動画プラットフォームのbilibiliで75万、TikTokで110万にのぼり、YouTubeでも35万人を超えるフォロワーがいる。

動画再生回数やアクション数などで測る「ユーザーエンゲージメントの高さ」に定評のある彼女は、中国内外多くのブランドとコラボレーションも行なってきた。中国トップクラスのKOLとして活動を続けるダーラは、なぜKOLとしての活動を始めたか。そして、年齢・性別を問わず前向きになる力を与えうる「化粧」という行為を、どのように考えているのだろうか。

わたしの人生、このままでいいの?

ダーラが動画の配信を始めたのは、2017年1月29日のことだ。

動画配信を始める少し前まで、彼女は中国国有の鉄道会社で公務員として働いていた。朝9時に出社し、オフィスでパソコンを触り、5時に帰宅する。安定した毎日を送る一方、当時の仕事が自分に合っているのか、この生活を続けることが自分の幸せなのか日々悩んでいたのだという。

「もともと化粧が好きで、ブログを書いたりはしていました。ある時期、有給をとって家でのんびりしているとき(化粧に関するブログを書くなど)好きなことがずっと続けられたことがとても楽しかったんです。だから有給が終わってまた九時五時の生活に戻ってしまうこと、好きなことに時間が割けなくなることがどうしても辛いと思って。好きなことだけしていたいと思って、思い切って仕事を辞める決断をしたんです」

自分の好きなことにすべての時間を注ぎこめるようになった彼女が動画配信を始めるまで、そこまで時間はかからなかった。そのきっかけをこう振り返る。

「仕事を辞めたあとは、とにかく化粧の練習をしていました。メイクがうまくなった実感が出てきたなか、知り合いからあるメイク動画を紹介されたんです。それを見始めたらとても勉強になることがわかって。その経験をきっかけに自分でもやってみようと思って、動画を撮影して、アップしてみました。ほんとに、たまたま始めてみたんです」

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