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このゲームでわたしたちが遊ぶほど、AIは「人間を理解」することを学習する

 イラストの意味を人工知能(AI)と当てっこするゲームを、アレン人工知能研究所がオンラインで公開した。それは単なるエンターテインメントではない。機械学習アルゴリズムが人間の意図を理解するために必要なデータを蓄積し、将来的には人との共同作業が可能なAIをつくりだすことにあるのだという。

TEXT BY TOM SIMONITE

TRANSLATION BY RYO OGATA/GALILEO

WIRED(US)

絵を使ったゲーム「Iconary」に、クルマ、いくつかの工具、出入り口が表示されているところ。IMAGE COURTESY OF ICONARY
絵を使ったゲーム「Iconary」に、クルマ、いくつかの工具、出入り口が表示されているところ。IMAGE COURTESY OF ICONARY

鳥かごの隣に、矢印が現れる。そしてようやく、この絵が何を伝えようとしているのか理解することができた。

このゲームは、絵から言葉を連想させる「ピクショナリー」に似ている。初めは鳥かご、次に手、池が描かれていった。さらに矢印が、鳥かごの横にヒントとして付け足される。その絵は手でアヒルに餌をやっている様子ではなく、アヒルを“放っている(releasing)”場面を表していた。

やっとわかった答えを入力すると、「あなたの勝ち(You win)!!!」と告げられた。

正解しても何かをもらえるわけではないが、気分はいい。一方で対戦相手は、負けてもなんとも思っていないだろう。なぜなら相手はボットだからだ。機械と人間は互いに相容れないはずなのに、このゲーム「Iconary」では、記号などによって意思疎通を図ることができる。

Iconaryは誰もが遊べるオンラインゲームだ。このゲームにおける人間とのやりとりは、コンピューターを“働く仲間”に進化させようと試みる研究プロジェクトの知見として役立てられる。

言うまでもなく、このボットには改善が必要だ。ゲームをやってみると、ネコと十字架の組み合わせを見せられ、「庭で笑う」という答えを出された。どうやったらそう理解できるのか、よく分からない。

狙いは人間との協力

コンピューターと人間が一緒にゲームをするのは、目新しいことではない。人工知能(AI)の分野が誕生したばかりだった1950年代からずっと、このテーマに一部の研究者たちはもっぱら取り組んできた。

しかし、その歴史を振り返ると、ほとんどの場合で機械が勝利している。コンピューターはこの数十年、チェッカー、チェス、囲碁などのゲームで、次々に人間のチャンピオンを倒してきた。人気のリアルタイムストラテジーゲーム「スタークラフト2」でも、2018年12月に人間の対戦相手を破った[日本語版記事]。

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