PR

WIRED WIRED

あの「クラシック・ミニ」をEVとして販売、なぜ英国のエンジンメーカーは電動化に挑むのか?

インテリアは、ダッシュボードの中央にスピードメーターがあるミニならではのデザインを継承した。特徴的なトグルスイッチは増設されており、標準装備のシートヒーターや前後のガラスヒーター、床下ヒーターなどを操作できる。

さらに充電用のUSBポートを備えるほか、オプションでアップルの「Car Play」や「Android Auto」に対応したデジタルオーディオ、エアコン、パワーウィンドウ、パワーステアリングなども選べる。クラシックなたたずまいはそのままに、EVにふさわしい現代的な装備を充実させたわけだ。ちなみに価格は、79,000ポンド(約1,142万円)からとなる。

来たる「電動化の時代」に向けて

それにしても、なぜエンジンのメーカーであるスウィンドン・パワートレインが、EVをつくるのか。言ってみれば、いつかはエンジンを滅ぼすかもしれない“刺客”を、わざわざ自ら生み出すようなものではないか--。そんな素朴な疑問を、同社マネージングディレクターのカイエに投げかけてみた。

カイエは、「まだ当面はエンジンの事業は十分に成立すると思うけれど、実際のところエンジンの未来にとって電動化は脅威だと思う」と答える。そして、だからこそEVの開発に取り組むのだという。「3年くらい前、電動化の知見を社内に蓄えておくべきだと考えるようになった。だから、(すでに発表済みの)電動バイクや今回のE Classic Miniのプロジェクトに取り組むことで、その技術を世に問うことにしたんだ」

つまり、彼らは電動化の未来がやってくる認識をもっており、そのうえでクラシック・ミニのEV化に取り組んでいる。ということは、独自のEVの開発も視野に入れているということなのだろうか。「まだ現時点では話せることはないけれど、すでに進行中の計画やプロジェクトがあるとだけは言っておこう。それを楽しみにしていてほしい」と、カイエは言う。

その“意思”は受け継がれるか?

そもそもオリジナルのクラシック・ミニは、1950年代の発表当時としては革新的なクルマだった。最小限のサイズで大人4人が乗れるクルマを目指してつくられ、横置きエンジンかつ前輪駆動(FF)といった多くの新しいアイデアが盛り込まれていた。自動車エンジニアのアレック・イシゴニスが手がけたミニは、技術的にもデザインの面でも、後世に多大なる影響を与えたのだ。

その点は、スウィンドン・パワートレインのカイエも認めており、「サー・アレック・イシゴニスが1959年に生み出したパッケージングは、本当に画期的だった」と語る。その遺伝子の一部が受け継がれ、最新技術との融合によってE Classic MiniというEVに生まれ変わったわけだ。

スウィンドン・パワートレインは将来の新しいプロジェクトで、イシゴニスの意思を継ぐような革新的なEVを生み出すことになるのだろうか。100台限定から始まった取り組みに、その可能性を期待したい。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ