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あの「クラシック・ミニ」をEVとして販売、なぜ英国のエンジンメーカーは電動化に挑むのか?

 英国を代表するクルマとして親しまれてきた「ミニ」を、英国のエンジンメーカーが電気自動車に改造して100台限定で販売すると発表した。多くの人に愛されてきたデザインそのままに電動化された「E Classic Mini」。それを、なぜ内燃機関のプロがつくることになったのか?

TEXT BY DAISUKE TAKIMOTO

一見するとクラシック・ミニそのものだが、実はEVだ。PHOTOGRAPH COURTESY OF SWINDON POWERTRAIN
一見するとクラシック・ミニそのものだが、実はEVだ。PHOTOGRAPH COURTESY OF SWINDON POWERTRAIN

英国を象徴するクルマのひとつとして、長らく親しまれてきた「ミニ」。現在はBMWのブランドとして知られているミニだが、そのルーツは1959年から2000年にかけて販売されていた小型車にある。

極めてコンパクトでありながら大人4人が乗れるミニを、デザインはそのままに電気自動車(EV)として蘇らせる。しかも1台だけではなく、まとまった台数を量産する--。そんなプロジェクトを立ち上げた企業が英国にある。エンジンの設計・開発の支援事業を中核とするスウィンドン・パワートレインだ。

同社は英国ツーリングカー選手権のレースカーにエンジンを供給しているメーカーとして、知る人ぞ知る存在である。そんな内燃機関のプロフェッショナルが、クラシック・ミニを改造したEV「Swind E Classic Mini」を生み出した。フルレストアされたクラシック・ミニのボディからエンジンやギアボックスといった古いコンポーネントを取り外し、代わりにモーターやバッテリーなどを詰め込んでいる。これを実用的なEVとして、100台限定で販売する。

スウィンドン・パワートレインのマネージングディレクターであるラファエル・カイエは、「電動化されたミニが量産化されるのは初めてのことです」と語る。昨年から試作モデルのテストを繰り返しており、満を持しての発表となった。「これまでワンオフやプロトタイプの電動化モデルは存在してきましたが、一般向けに製造・販売するのはわたしたちが最初になります」

外観そのまま、装備は現代的に

E Classic Miniはモーターの最大出力が80kW(約109馬力)で、90年代のクラシック・ミニのエンジンと比べると約2倍もパワフル。時速0~60マイル(時速約96km)の加速は9.2秒なのでスポーツカー並みの加速とはいかないが、回生ブレーキを使えば活発に走れそうだ。なお、最高速度は時速80マイル(同128km)、満充電からの走行可能距離は201kmとなっている。

自社設計というバッテリーは容量が24kWhで、センタートンネルや後部座席下のスペースを利用して収められている。つまり室内の広さは、バッテリーを搭載したことによる影響を受けていない。それどころか、燃料タンクを外したぶんだけ荷物のスペースが増えている。

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