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EVのバッテリー交換方式が復活する? 充電を「速く安く便利」にする中国メーカーの挑戦

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 バッテリー交換による電気自動車の充電は、ベタープレイスの失敗以来「行き詰まったもの」として認識されていた。そんななか中国のEVメーカーであるNIOは、中国の主要都市にバッテリー交換ステーションを設置し始めている。速くて経済的なこの方式は、EVとモビリティ、再生可能エネルギー、電力貯蔵を統合するエコシステムの要になる可能性を秘めている。

TEXT BY LEVI TILLEMANN AND COLIN MCCORMICK

TRANSLATION BY MIHO AMANO/GALILEO

WIRED(US)

PHOTO: VCG/GETTY IMAGES
PHOTO: VCG/GETTY IMAGES

中国のNIO(ニーオ、上海蔚来汽車)は、世界で最も新しい電気自動車(EV)のユニコーン企業だ。同社はEVをバッテリー交換方式にするという大きなアイデアを掲げている。

理論上、バッテリー交換方式は高速充電よりも速くて簡単だ。EVを「バッテリー交換ステーション」に乗り入れれば、機械が自動的に空になったバッテリーをフル充電されたバッテリーと交換してくれる。

だが、NIOのバッテリー交換ステーションが中国の主要都市にすでに展開されている[PDFファイル]にもかかわらず、一般投資家はNIOのバッテリー交換ネットワークを真剣に受け止めていないようである。

投資家たちが見せる疑心暗鬼の理由

投資家たちの態度は、中国におけるEVの宣伝が、しばしば性能を上回る「誇大広告」だったということに由来するのかもしれない。コーダ・オートモーティヴ(CODA Automotive、2013年に破産申請)やBYD(比亜迪)、ファラデー・フューチャー(Faraday Future)[日本語版記事]といった例を見てもらえればわかるはずだ。

あるいは、バッテリー交換方式を掲げていたユニコーン企業、ベタープレイス(Better Place)の影が原因かもしれない。ベタープレイスは、おそらく EV史上で最も派手な失敗[日本語版記事]をした企業だ。

さらに、NIOがテスラへの挑戦者だと宣伝されている事実もある(非常に信じがたい主張だ)。テスラの最高経営責任者(CEO)イーロン・マスクは、EV市場でBMWやアウディなどの自動車メーカーに圧勝し続けている。投資家が懐疑的になるのも無理はない。

2018年9月に行われた新規株式公開(IPO)で、NIOは目標株価を6.25~8.25ドルに設定していた。しかし、最終的には最低価格に近い6.26ドルでのデビューとなった。

それでもNIOのバッテリー交換ビジネスは、ウォール街が考えるよりはるかに高い価値をもつ可能性がある。

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