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この写真は…本物? 人工知能がつくる「フェイク画像」の驚くべき世界

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ディープフェイクスはのちに、そのソフトウェアを公開して誰もが自由に使えるようにした。オンラインポルノのまったく新しいジャンルを誕生させたのだ。同時に、そうしたツールが世に出て簡単に使えるようになると、フェイクニュース作成に利用され、選挙の結果さえ操作できてしまうとの懸念も生まれた。

ディープフェイクスのソフトウェアに実際に引きつけられたのは、ポルノに関心のない人々だった。ガーディナーらによると、このソフトウェアは芸術的な探求心を満たす強力な新ツールを提供しているのだという。

『Proxy』のなかでガーディナーは、ディープフェイクスがネット上で配布しているあるソフトウェアパッケージを使用している。地理的、政治的な諸問題について語るトランプ、ウラジーミル・プーチン、金正恩ら世界のリーダーたちの容貌を、このソフトウェアを使ってすり替えているのだ。

5)本物そっくりなニセモノ

アルゴリズムが生み出す画像をさらにご覧いただこう。こちらは、グーグルの親会社であるアルファベット傘下のディープマインド(DeepMind)に所属する研究者によってつくられた、BigGANと呼ばれるシステムが生成した画像だ。

敵対的生成ネットワークは通常、一度にひとつのカテゴリーの画像をつくることを覚えさせられる。例えば人の顔だけ、クルマだけという具合にだ。

しかしBigGANは、インターネット上でかき集めた1,400万種類もの画像からなる巨大データベースで訓練を積んでいるため、作成できる画像のカテゴリー数は数千に及ぶ。機械学習に特化したGoogle独自の処理装置であるTPUを、数百台も使って取り組んだ成果だ。ヴィジュアル世界で幅広い経験を積んだことによって、このソフトウェアは本物そっくりのありとあらゆる合成画像をつくれるようになった。

ほかの人たちにも試してもらおうと、ディープマインドは自社ソフトの一部を公開した。すると、そのソフトがつくり出す画像を根本から分析して、内なる「潜在的空間」を探ろうとする人たちが現れた。

そうしてできた目のくらむような不気味ともいえる画像や動画を、人々は「#BigGAN」のハッシュタグをつけてTwitterに投稿した。AIアーティストのマリオ・クリンゲマンは、音楽を使ってBigGAN動画をつくる方法を考案している。

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